のんびりコンポストマガジン

にしかわみわこ/コンポスト愛好家。 コロナのステイホームをきっかけに始めたコンポストに…

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にしかわみわこ/コンポスト愛好家。 コロナのステイホームをきっかけに始めたコンポストにすっかりはまり、いろいろなコンポストを試して楽しんでいます。 コンポストにまつわるあれこれをつづります。 キエーロオフィシャル事務局運営メンバー/ LFCコンポストアンバサダー

最近の記事

#19 キエーロの適度な土の量の目安をご存じですか?

急に気温があがってきた今日この頃、みなさまのキエーロの様子はいかがでしょうか?冬の間に分解し残っていた生ごみの塊がぐんぐん消えていくのがこの季節ですね。(生ごみが“消える”コンポスト「キエーロ」についてはコチラをお読みください!) さて、キエーロをこれから始めてみようかな・・・と考えていらっしゃる方も多いかと思いますが、キエーロをうまく続けていく上で大事なポイントが、土の量と生ごみの量の関係です。キエーロの中にはたくさんの多様な微生物たちが住んでいて、生ごみを食べて(分解し

    • #18 生ごみはいつ「生ごみ」になるのか?

      「生ごみ」って、どの時点でごみになってしまうのか、よく考えてみると不思議です。 生ごみは、もともとは食べ物です。 ついさっきまで美味しいりんごを包んでいた皮とか、ホウレンソウの根っこ、キャベツの外葉、魚の骨・・・食べ物としてキッチンに運んできたものが、まな板の上で剥かれたり、切られたりして「これはゴミ」と分けられた瞬間、「生ごみ」になります。 同時に、なんとなく嫌われる物に変わってしまいます。 一瞬前までは食べ物だったのに・・・。包丁をいれたところの片っぽの側はごみになってし

      • #17 コンポストを防災に役立てたい

        コンポストをしている仲間とよく、「コンポストは防災にも役立つね」と話しています。 毎日、生ごみを自分で土に還しているので、もし、災害が起きて、ごみ処理に困ったときでも、「生ごみ処理はなんとかなるし、周りの人の手助けもできる」と思えるようになったからです。 「この生ごみの量ならこのくらいの量の土があれば数日で分解できる」とか、「このくらいの深さで埋めれば、臭いが出ず、虫も来にくい」などの感覚は、コンポストをしばらくやっていれば自然に身についてきます。  また、トイレ

        • #16 LFCコンポストとの出会い

          前回、LFCコンポストについて書きましたが、このコンポストが登場したのは、ちょうど私がコンポストについて興味を持ち始めた頃で、ネットで「トートバッグ型のコンポストが登場」という記事を見て、「うわ~これは画期的。見たことのない形で面白い!」と思ったことを覚えています。 そして、コロナ禍でステイホームが始まったのを機に、コンポストを始めたのですが、実は、最初は、昔からあるバケツ型のコンポスト(ぼかしコンポスト)から始めました。 というのは、このタイプは、家庭での生ごみ処理

        #19 キエーロの適度な土の量の目安をご存じですか?

          #15 トートバッグ型コンポストは面白い

          コンポスト沼にはまって以来、日々、いろんなコンポストで生ごみ分解を楽しんでおります。 最近、人気なのが、このようなバッグ型のコンポスト。 数種類出てきていますが、こちらのLFCコンポストは細部までこだわった作りでとても使いやすいバッグです。 コンポストをトートバッグ型にするって、コンポスト史の中でも大きな進化ではないかと思います!  狭いところにも置けて、簡単に持ち運びができるコンポストなんて、たぶん、世界でもあまりないのでは? 片手で持てるくらいのサイズなのに、1日

          #15 トートバッグ型コンポストは面白い

          #14 コンポストで“ごみマイレージ“をゼロに!

          生ごみコンポストはなぜ気候変動対策になるのか?を、#10と#13で書いてきましたが、要は、コンポストを使うとその場で生ごみがなくなってしまうので、その先の処理が全部必要なくなる・・・つまり、“ごみマイレージ”がゼロになる! と言うことをふと思いつきました。 “フードマイレージ”という言葉がありますよね。 スーパーに行くと、地球を半周分くらい運んできた食品がたくさん売ってますが、その運搬のために大量のCO2が発生しています。だから、食物の運搬距離=フードマイレージを減らして

          #14 コンポストで“ごみマイレージ“をゼロに!

          #13 コンポストで気候変動対策(その2)

          2023年ももう少しで終わりですが、今年が「史上もっとも暑い年」になることが「ほぼ確実」だそうです・・・ 大気中のCO2濃度は上昇を続けてついに400ppm超。(1750年以前は280ppm程度だった。)  それにともない、世界の気温も上昇し続けています。 先日、コンポストがCO2排出削減にも役立つという話を書きましたが、今回は、CO2の吸収(=すでに大気中にあるCO2を減らす)にも貢献できる!というお話です。 今後の気候変動対策で重要なことが二つあります。 ひ

          #13 コンポストで気候変動対策(その2)

          #12 告知)次回のキエーロを語る会~黒土と竹チップ どっちが良いのか徹底討論!?

          土のコンポスト「キエーロ」。(キエーロとは何か?知りたい人はこちら) ホームセンターの園芸売り場で売っているような、普通の「黒土」をいれるのがベーシックなやり方なのですが、全国のキエーロユーザーたちはいろんな基材をいれて楽しみながら実験し、その情報を交換しています。 そこで! 私も運営をお手伝いしているキエーロオフィシャル(発案者の松本さんとともにキエーロの健全な普及なめざすグループ)主催の次回の「キエーロを語る会・広める会」のテーマは、「基材のお話」となりました。

          #12 告知)次回のキエーロを語る会~黒土と竹チップ どっちが良いのか徹底討論!?

          #11 土のコンポスト「キエーロ」ユーザーの愛用品(「キエーロを語る会」再録)

          #8でお知らせした「キエーロを語る会・広める会Vol.30」 私を含めたキエーロオフィシャル事務局のメンバーたちが、普段のキエーロの使い方や愛用品をご紹介させていただきましたが、ご参加の皆様も興味津々で聞いてくださり、大変、盛り上がりました! (ちなみに、「キエーロ」とは土を活用したコンポストです。どんなものかは、#5をご覧あれ。) そこで、当日、登場した品々を一部、ここでお伝えします! ① 生ごみストッカー 左側の四角い容器が、私が毎日生ごみを貯めている容器で

          #11 土のコンポスト「キエーロ」ユーザーの愛用品(「キエーロを語る会」再録)

          #10 コンポストでどのくらいCO2排出を減らせるのか?(その1)

          本当に暑かった今年の夏…そんな中で日々考えるのは、コンポストをやることでどのくらい温室効果ガス削減に効果があるのか!ということです。 これについては、いろんな計算法、考え方があるのですが、今回はそのひとつ、「環境省 ゼロカーボンアクション30」をご紹介します。 HPはこちら⇒環境省 ゼロカーボンアクション30  これは、2021年に国が作った「地域脱炭素ロードマップ」の中で発表されたCO2削減のアクションリストです。 30個の行動の中の20番目になっているのが「自宅

          #10 コンポストでどのくらいCO2排出を減らせるのか?(その1)

          #9 ポスター募集 テーマは「コンポストは気候変動のヒーロー」

          毎年、5月初旬に行われる「International Compost Awareness Week (ICAW)」。 アメリカのコンポスト研究や教育を進める団体(HP)が主催しているもので、2024年は5月5日~11日です。世界中のコンポストの団体、学校、企業やユーザーが、一緒にコンポストの認知を社会に広げていこうという啓発週間で、「#ICAW」でいろんな投稿がSNSにあがり、とても楽しい1週間となります! (こちらがそのウェブサイト) 実は、毎年、とても楽しみなのが、IC

          #9 ポスター募集 テーマは「コンポストは気候変動のヒーロー」

          #8 キエーロ、みんなどうやってる?

          さて、#5に書いた通り、キエーロはとてもおおらかな、ゆる~いコンポストです。 だから、使う人によって、やり方にかなりのバリエーションがあって、そこが面白い! ユーザー同士でわいわい話していると、「ええ~!そんなことしてたの~!」って驚くこともしばしば。 例えば・・・  生ごみをためる容器やサイズ  生ごみを投入する頻度  土の掘り方、かきまぜ方、水の足し方  土を掘るときに使う道具  黒土派、それ以外派  生ごみ容器を何で洗っているのか などなど、いつも話が尽きません

          #8 キエーロ、みんなどうやってる?

          #7 りんご箱でキエーロコンポストを自作した話といくつかのポイント

          黒土で生ごみを分解する便利なコンポスト「キエーロ」(#5と#6でキエーロについて解説)ですが、手軽に小さく始めるには、「りんご箱」を使うのもアリです。 りんご箱・・・なんともレトロな懐かしい響きです。 昭和の頃は、「りんご箱で作った本棚」などが、割と普通の存在としてあったように思います。 今ではりんご箱を目にすることはめっきり減ってしまいましたが、実は、今もりんごの輸送にはさかんに使われているそうです。 一つのりんご箱は生産されてから、畑の収穫作業、市場出荷、出荷を繰

          #7 りんご箱でキエーロコンポストを自作した話といくつかのポイント

          #6 キエーロはオープンイノベーションで進化する!

          前回の投稿で書きましたが、土のコンポスト「キエーロ」の面白さは、かなりの部分「何でもあり」なこと。 全国のキエーロユーザーたちが、いろいろ自分流のやり方を試しながら、その情報を交換することで、キエーロは進化を続け、様々なバリエーションも生まれています。 もともと、考案者の松本さんは、安くて入手しやすいスタンダードな土と言うことで「黒土」を使うことを勧めていらしたのですが、数年前から「竹チップ」にトライするユーザーが出始め、これもなかなか使い勝手が良いことがわかってきました

          #6 キエーロはオープンイノベーションで進化する!

          #5 包容力抜群!土のコンポスト「キエーロ」をご存じでしょうか?

          いろいろなコンポストを試してきましたが、中でも、もっともおおらかで包容力のあるコンポスト・・・それが「キエーロ」です。 「生ごみ消えろ~」とばかりに一度、聞いたら忘れられない、絶妙なネーミングですが、もともとこのコンポストは、神奈川県葉山町にお住まいの松本信夫さんが考案されたものです。 生ごみをなんとか自家処理したいと、松本さんご夫妻はいろいろなコンポストを試されたそうですが、その中で、たまたまあるとき、庭のすみにあった砂場(お子様が昔使っていた)に生ごみを埋めてみたところ、

          #5 包容力抜群!土のコンポスト「キエーロ」をご存じでしょうか?

          #4 コンポストが熱くならないのは悩むべきか?

          「コンポストが熱くならない…」とお悩みの方がいるかと思いますが、冷たいままで大丈夫なんです。コンポストにはホット型とコールド型があるんです。 家庭用のコンポストに生ごみをいれてしばらくたつと、湯気がたつほどほかほかに温まってくることがあります。これは、微生物が生ごみをどんどん食べて急激に増殖し、呼吸の際に大量の熱を発してそれがコンポストの中に蓄積しているからだそう。  コンポスト全体がまるで体温を持った生き物のようにも思えて、微生物たちの活動ぶりを実感できる現象です。 も

          #4 コンポストが熱くならないのは悩むべきか?