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展示会の裏側で

「一週間も離れてて、お子さんたち平気なの?」

現在、東京の銀座にあるギャラリーで開催されているグループ展に参加するため、1週間ちょっと家を空けて東京滞在中である。今回、夫と子どもたちは福岡に残っているので、たびたび、この質問を頂く。夫とこどもたちは、多くの方々に支えられながら、平気だったり、平気じゃなかったり、しながら?日々を過ごしているようである。もちろん平気じゃない日もある。

「ママと電話できる?」

朝、夫からメッセージが入り、保育園に行きたくない!と、グズっている息子とビデオ通話を開始する。すると、泣いている息子が映し出される。「喧嘩した訳じゃないんだけど、ママに会いたくなっちゃったんだよー」話し始めたら、少しずつ落ち着いてきたようで、通話を続けながら、車で保育園に向かうことにしたようである。

「とちゅうで きれちゃったら どうするの? おとなが うんてんちゅうだと (スマフォの操作が)なおせないじゃんー!」と心配する息子はとても可愛い。助手席慣れしている息子は、運転中は親が他の作業ができないことをよくわかっている。「そしたら、ママがかけるから大丈夫だよ」と、私も身支度をしながら、息子との通話に応じる。結局、保育園の入り口まで通話が続き、最後は保育園の先生にまでビデオ通話越しに私もご挨拶してしまった笑 切る時は息子はちょっと寂しそうにしていたけど、きっと保育園の先生たちが受け止めてくれるのだろう。

娘のスクールでは先月、仲の良いスタッフやお友達とのお別れがあり、ちょっとしょんぼりしている時期だったので、今、家を空けるのは、実は少し心配だった。でも、そんな話をしたら、スクールのママ友が「うちを頼って!泊まりに来ていいよ」と言ってくれて、娘はお友達との時間を手に入れたのだった。もともと、以前から別の友人一家のお家にも泊まる予定があったので、今回の東京滞在中、娘は2回もお友達のお家に泊まることになって大喜びである◎

息子は息子で、近所の温泉でのんびりしたり、保育園の先生たちに受け止められたり、どうにか寂しさを紛らわしているようだったけど、なんだかママに会いたいモードになってしまう瞬間もあるのだな。こちらも夫と話し合い、家族以外に触れる時間が作れないか考えた結果、息子の保育園の先生だった友人に助けを求めたら、一緒に夕ご飯デートしてくれることになった!ありがた過ぎる。むしろ、本当は私も一緒に飲みに行きたかった笑

しょんぼりする息子を見ていると、申し訳ない気持ちもたくさん、たくさん、生まれるのだけど、、、これだけ長いこと家を空けるのは、年に1−2回くらいだから、我が家はどうにか工夫して乗り切ってみている。「長期間家を空けられて、すごいですね」と言われることも多いけど、最初は1日からちょっとずつ、娘が産まれてからずっと実験し続けて8年くらい試行錯誤を繰り返すうちに、周りに助けられたり、相手が何か必要なときは我が家もお手伝いしたり、そうやって助け合う先が増えてきて、ちょっとずつ家を空けられる日数が増えてきた気がする。娘を産んだ最初の頃からできたわけじゃないんだぜ!!

あと、私が長期間、家を空けていると「夫が凄い」ってよく言われるんだけどさ、そして、それはもちろん事実なのだけど、夫は毎週か隔週で東京出張しているので、私は毎月5日〜10日はワンオペしてるからね!!笑 1週間とか10日とか、それくらい家を空けている夫は世の中に割とたくさんいると思うのに、なんで妻が出張した時の夫だけ褒められるねん!!って感じたりもする。

なんなら、東京にいても、糸島の友人たちに連絡したり、小学校の先生と電話したり、遠隔でできる子育て業務はやってるんだけどなー。現地でしかできない肌のふれあい以外は離れていても全部やる。そんな気持ちで、こどもたちと向き合っているから、離れている時間は遠慮なく、外の世界に集中できているのかも知れない。あと、私がいないことで広がる世界が息子にも娘にも夫にも、きっとある。そう信じることにしている。そうでも思い込まなきゃ、えいや!と飛び出せないもん笑 こうやって、母はえいや!と、外へ飛び出しているけれど、「寂しくて毎日、電話かけてくるかな?」と思いきや、割と電話がかかってくるのは数日に一回だったりして、母の方が寂しくなっていたりもする。

そうは言っても、帰ったらしばらくべったりモードになるであろう、こどもたちと共に、ぷしゅ〜っと、のんびりするのである。(たぶん!)そしてお世話になった方々をお招きして御礼のホームパーティーでも開こうかなぁ。私も飲みたいし笑

そんなこんなで、家族と周りの方に支えられている展示会は今週土曜日まで!お時間ある方はお立ち寄りくださいませ◎

3-5年後に家族で世界に飛び出します、たぶん◎