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ルンメニゲ元社長の語る「サネへの批判、ゲルト・ミュラーとの思い出、サッカー界の課題」

—— 以下、翻訳 (インタビュー記事全文)

ドイツ『ビルト』紙のTVチャンネル、「ビルト・ライブ」の2回目だ。今回、トップゲストが登場する!

バイエルンの元取締役社長カール・ハインツ・ルンメニゲ氏(65)だ。

退任後初のTVインタビューとなる!

一番の話題は、バイエルンのスター選手、レロイ・サネに対する口笛と野次だ。

ルンメニゲ氏は、かつての所属選手アリエン・ロッベンと比較して、「まず、私が好きになれる光景ではなかった。彼(サネ)のことを気の毒に思うよ。努力はしているものの、自信が欠けている。欧州選手権では良いプレーができなかった。彼の移籍金や給料が原因で、ファンの批判が出始めている...」

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さらに、こう続ける。「2012年のスタジアムでの出来事を思い出した。有名なホーム・ミュンヘンでのチャンピオンズリーグ決勝戦で、悲しみに暮れたアリエン・ロッベンの姿があった。この決勝戦でPKを外し、ドルトムント戦でも重要なPKを外していた。」

ルンメニゲ氏:「アリエンは、もはや放出を求めるような状況だった。だが、私たちは『そんなことはしない』と伝えた。彼はバイエルン・ミュンヘンの重要な選手だったのだ。私たちは彼をサポートした。監督のユップ・ハインケスは彼を育ててくれた。非常に野心的だったんだ。その結果、翌年のチャンピオンズリーグ決勝のドルトムント戦では、自ら試合を決めて見せたね。」

『ビルト』紙で専門家を務めるマルセル・ライフ氏もサネを批判的に見ている。「彼はそれを経験しなければならないし、そうでなければ一人前になれない。ナーゲルスマンがより優れた代替案を持っていれば、他の選手を連れてくるだろう。我々のパフォーマンスに関する議論は一歩前進した。時間はあった。準備期間もあったのだ...」

また、ルンメニゲ氏は、他にも次のような質問にも答えてくれた。

...「ドイツの爆撃機」故ゲルト・ミュラー氏について:「彼とは5年間一緒にプレーすることができた。素晴らしい人物だったね。1974年に初めてトレーニングに参加した日のことを覚えているよ。 私は18歳で、リップシュタット出身のまだひよっこの選手だった。突然、目の前にゲルト・ミュラーが現れたんだ。私は『おはようございます、ミュラーさん』と声をかけた。そして彼はこう言ったんだ。『やあ、若造。オレはゲルトだ。オレたちは仲間なんだ。これからはファーストネームで呼んでくれ』とね。そして、彼は信じられないほど強い意志を持っていた。彼は負けられなかったんだ。ゲルト・ミュラーが勝つまで、トレーニングが止まることはなかった。」

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...BVBのスター選手、アーリン・ホーランについて:「BVBでは、ホーランをゲームに参加させるため、すぐに中盤を飛ばしがちだという気がするね。彼はスピードがあり、フィジカルも強い。だが、それがドルトムントの戦術的、技術的なゲームスタイルに合っているのかどうかはわからない。際立っていたのは、バイエルン戦やフライブルク戦で、彼が試合からシャットアウトされ、それがドルトムントの苦戦に繋がったということだ。」

...昨日、スーパースターのクリスティアーノ・ロナウドはベンチスタートを望んだと言われ、移籍の噂を加熱させたことについて:「最大の問題は、きっと次の通りだろう。彼の給料を払えるのはどのチームなのか?普通に計算すれば、グロスで7,000万ユーロ(約90億円)、ネットで3,500万ユーロ(約45億円)を稼いでいる。誰がそれを払える立場にいるのだろうか?パリか、それともイングランドのクラブか?基本的に、こうした傾向は不健全だ。UEFAはここで何か対策することが求められる。今や、さらに費用が膨らみ続けているのだ。これを適切に規制しなければ、サッカーは非常に困難な時期を迎えることになるだろう。」

▼元記事
https://www.bild.de/sport/fussball/fussball/fc-bayern-karl-heinz-rummenigge-zieht-robben-vergleich-bei-leroy-san-77462508.bild.html


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