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「美人の日本語」という名の本。


いつもお読みいただいている方は
この度も誠にありがとうございます。
華子です。
初めての方は、お気に召していただければ嬉しいです。

ただ、今日は愛おしく思っている本の話なので、
いつもと具合が違うのです。
お許しくださいね。

今日は私が好きな本の中の一冊を紹介したくなりました。 
「美人の日本語 山下景子 幻冬舎文庫」


「貸した本はあげたと思え。」という記事を目にしてこの本のことを思い出しました。

返ってこなかったのですね、この本。
誰に貸したのかすらもう覚えていません。
もう一度買いなおすくらい好きな本です。
この本のことを思い出したら、
記事にして、皆様にお伝えしたい気持ちが溢れ
止められそうにもないので思うがままに記事にしますね。

4月1日の「四月朔日(わたぬき)」から始まり、
9月1日は「色取月(いろどりづき)」、
一日一つずつの美しい言葉と
優しく柔和な紹介文で心が洗われる一冊。
最後の3月31日が「ありがとう」で終わるところも、
この本が好きである理由の一つです。


日付ごとになっているので精読せず気ままに読めるところも好きです。
宝物たちを詰め込んだ箱の中を眺めて
その時、心に触れたものを取り出すような気持ちで
「今日」の言葉を読んだり。
目次から今の気分にあった言葉を探して読んだり。

ちなみに今日は「虞美人草(ぐびじんそう)」。
ひなげし、のこと。
今の時期のお花ですね。
虞美人は「史記」に登場する項羽が愛した人。
「四面楚歌」の故事となる戦いで項羽とともに命を落とした虞美人。
地面に残った彼女の命の潮の滴りにひなげしの花が咲いた。
そのことからひなげしは虞美人草と呼ばれるようになったのだそう。
夏目漱石の作品にも「虞美人草」というのがありますね。
これもまた何とも言えない気持ちになる作品ですが・・・と。

好きな本の話なのでつい心のままに書いてしまい、
止まらなくなってしまうのでこのあたりで。

この本を思い出して、
本棚から連れ出して、
いま手元に置いていて
幸せです。

この本を手に取る余裕が最近なかったので、
思い出す記事に触れられたことに感謝しつつ、
今日はこのあたりで。

皆様、佳い夜をお過ごしくださいね。



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