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SUMMER NIGHT|詩

午前3時 君からの電話とる
回り出す 夏の時計 今
消すライトと 冷めた踊り場
澄ます 抑揚のない仕草を

君の声は心地よく
窓から入るメロウな風に似て
サーチライト
撫でる 揺れる すごく サイダー

誰も起こさないように抜ける家
回り出す 夏の魔法
また再びの真夜中のサイクリング
見上げる星空 落ちていく心臓
目に浮かぶ PAST 未来は
家の前で待つ君は
くだけた格好で そして
伏し目がちな
「わりと早いじゃん」
って僕に言った

「ヨット・パーカーで歩く」
「午前4時過ぎ」
「綱渡りのように」
「揺れるヨットと水面」
「その音だけ」
「湿った風は意外なほど冷たく」
「私たちの」
「素足や髪や高い椰子の木を抜けていく」
「3歩後ろを歩く君」
「予感 夏の」

ずっと繰り返す
多くの祭と
誰もいない部屋の中
夢中で泳いだ
ストロークは夏の
調べ 意味 誓い 後悔
どこか 冷めた 君の手を 握って

https://youtu.be/_imo7TMOpa8?si=23cmEAHAJlUu5dJV

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