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息子との二人旅【後編】

昨日の続き。昨日の記事はこちら↓

大阪城を後にしホテルへ向かう。
電車に乗ると25分、徒歩で30分、こういう場合は徒歩を選択する私。
コンビニに寄り、息子にコーラを買う。
ついでに私はビールを買う。
歩く。
歩く。

「夕飯は焼肉予約したよ」
「旅行に行ったらそこでしかないものを食べたいんだよね」
「えっ、そんなこと言っていた?」
「食べて美味しいかどうかは分からないけど食べて見ることが大事じゃんってパパいうじゃん」

こんな話が出るとは思いもしなかった。
偏食気味だと思っていた息子。
ご当地ものが食べたい、そんな思いがあったんだ。

「ほら、あそこにあんかけカレーうどんってあるでしょ?あれ、見たことないじゃん。ああいうのを食べたいんだよね」
名古屋では見ない、関西ローカルのうどんチェーン店っぽい店の看板を見て息子は呟く。
ご当地でなくとも見たことが無いもの、食べたことが無いものに挑戦したいんだね。

ごめんな、今夜は焼肉を予約してしまった。
明日の昼はまだ決めていないので大阪っぽいものを食べよう!

チェックインを済ませ、焼肉屋へ。
「何食べたい?」
「タン!!」
この前娘がyoutubeでお気に入りyoutuberがタンを食べているのを見てタンタン言っていたので息子もマネしているだけだろう。
「ネギ塩タンが美味しいらしいけどこれでいい?」
「いいよ」

タンを焼く、ネギを乗せ渡す。
食べる息子、
「美味しいー♪」
家でネギが出てくると絶対に残す息子。
「ネギおかわりしたい、パパ!」
私達大人も家では食べないけど、会食ではちょっと苦手だなと思っても食べれたりするものありますよね?
たぶんそういうことである。

ホテルに戻り、大浴場に行き、サウナを1分くらい入って水風呂で我慢大会。
部屋に戻りスマホゲームを一緒にする。
23時くらいまでやったかな。
目が覚めたのが1時。
私もそのまま寝てしまったらしい。

美味しい焼肉を食べ、普段は飲んではいけないと言われているコーラを飲み、自分の話を独占して聞いてくれるパパがいる、私が言うのも何だが、息子にとっては最高の時間じゃないかな?
でも「息子の為に」と思い始めた企画、実は私が一番楽しいのではないか?普段と違う環境に行くことで新たな発見がある。
そんな発見が創業後、どんどん好きになって来ている私。

寝ている息子の頭を撫でる。

次の日、午前中は「なんばグランド花月」
息子はお笑いが好きなのかは不明。
席に座る。

「パパ、俺笑わないよ」

えっ、と思った。
私はM-1を見る際に笑うのを堪え、俺を笑わせてみろ的に見ることが多い。
#変人 #偉そう  

だけど息子に言ったことが無いはずだぞ。
変な所似るんじゃない。

漫才が始まる。
笑ってるじゃん息子。
笑えばいいさ、感情を押し殺すな。

2時間、生漫才&新喜劇を体験し、昼食どうするかを考える。
「串カツかたこ焼きかなあ?」
「うーんあんまりお腹空いていないんだよね」
「まあ歩きながら考えようか」

その前にセブンに入る。
「あれ!ピザまん!!」
息子はコンビニのピザまんが死ぬほど好きである。
まだ夏なので置いていないコンビニばかり、たまたまその店にはあった。
「ピザまんピザまん」
「昨日ここでしか食べられないもの食べたいって言ったじゃん、ダメダメ」
拗ねる息子。
さすがに大阪来てコンビニのピザまんはダメだろ。

「串カツにしようか?」
「いらない」
「たこ焼きは?」
「いらない」
拗ねる息子。
困る私。
しかし、ひらめく私。
「分かった!こっちだ!」

スマホを見ながらお店到着。
「肉まんのお店、名古屋にはない」
そう、大阪と言えば551の肉まん
ピザまんが好きな息子だが肉まんでもOK。
「…いいよ」
ピザまんを引きずっているので機嫌は良くないがYESを取り付けた。

店に入り、肉まん、シューマイ、ギョーザを注文。
ビールとコーラも忘れずに。
「美味しい」肉まんを食べ笑顔に。

こうして息子との今年の2人旅は終わった。
来年はどこへ行こうか。
どこへ行っても楽しいんだろうな。
こうやって考えている時が一番楽しいかもな。

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