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「保険制度-自費サービス」は「学校-塾」の関係??

皆様、おはようございます。

先週、介護事業経営者の飲み会に参加。
1か月前に一緒に食事させていただいた重鎮の介護事業経営者も偶然参加されていた。

その経営者は私よりも5歳くらい年上。
長年、業界をリードする経営をされているだけあり、考え方は私がコメントするのもおこがましいくらいしっかりされている人物。
前回の会食の際は「しみずくん」と呼んでくださり、いろいろなアドバイスをいただいた。

実はこの経営者、大学では接点が無かったが私の母校の先輩に当たる。
先輩、後輩ルールが大好きな体育会人間のこの経営者。
先日の飲み会がしっかり話をする2回目の機会だったが、そこで私の呼称が「しみず」という呼び捨てになっていていたことに親しみと喜びを感じた。

その飲み会には10名ほど参加されていたが、途中1人の男性がお店に入って来た。

「おい、しみずしみず、こいつお前の後輩だぞ!」

先ほどの経営者が電話で「今から来い」的な話をし、駆けつけてきたという1人の男性。
話をさせていただくと、私よりも6つ年下の理学療法士。
現在は自費で顧客に治療サービスを行うビジネスを行っているという。

自費での施術、このサービスをしているセラピスト、独立してから何人かに会ったことがある。
だいたい1時間で1万程度の料金をいただき施術を行うサービスの方が多いかな。

少し話をさせていただいた。

「集客はどのようにされているんですか?」
「基本的にはクチコミですね、正直なかなか大変ですけどね」
「そうですよね、保険制度での料金が患者さんの基本イメージになっているので高いと思われがちですよね、保険制度が結局の所、競合になるんでしょうね」

彼が後輩だという話を冒頭に聞いたので、少しマウントを取った話をしてしまった私。
単純に、介護保険で1割負担で1000円払っている人に自費だと10000円もらうことになるので保険制度がもしなかったら高くもらいやすいのにね、そんな話をしたつもりだった。

「いえ、しみずさん、私は保険制度は競合だと思っていませんよ」
「そうなの?!」
「言ってみれば勉強でいう学校と塾のような関係ですかね。」

後輩よ、先輩のマウントトークをひらりとかわし、しかも非常に分かりやすい例えで教えてくれてありがとう。

基本的な治療は学校で、それ以上に効果を出したい人を自費でサービスを行うってことだね。

私が小学生だった30年前、半分くらいの子が塾に行っていたね。
今はどうなんだろう、90%以上の子が何らかの習い事をしているのではないか。
しかし私より前の世代は学校で勉強するのが当たり前、塾なんてお金持ちが行くところ、と言った発想だったであろう。

リハビリだけでなく自費サービスが今後の保険制度のキーである。
20年後くらいには学校に行きながら塾に行くのが当たり前のように、医療介護保険制度と自費サービスが成り立っているのだろうか。

塾の場合、子供たちが自分から「塾に行きたい」ではなく、親が「行かさなければ」という所で広がっていったと思う。

自費サービスもひょっとしたらサービスを受けるユーザーではなく、その周りにいる人たちに価値を伝えていくことがヒントなのかもしれないとぼんやり思う。

何かコメント等でご意見いただけると嬉しいです。

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