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221027ボールペンの歴史①
筆記具として、ビジネスや勉強、生活場面で欠かせないボールペンですが、現在のように人々の間に普及するようになったのは1970年台以降、まだここ50年以内のわずかな歴史のなかで、大きく発展を遂げてきたのです。

開発の歴史はもっと古く、1884年にアメリカで制作されたものが歴史上最初のボールペンだといわれています。

ボールペンは「ボールポイントペン」の略。ペン先に仕込まれた球体にインクを染みださせて、回転させることで着色するという仕組みになっています。
開発にあたってはインクの粘度が課題で、最初に制作されたボールペンは実用化されませんでした。

50年以上経過した1938年に、新聞校正員をしていたハンガリー人が、新聞に使われているインクがすぐに乾くという特徴を知り、実用化に至りました。
(ひらめきすごい!)
1940年代からは、万年筆に変わる新しいものとしてボールペンが多用されるようになりました。

ボールペンが広がったのは、イギリス空軍に採用されたことがきっかけだったそうです。

ボールペン、とても便利な筆記具です。その便利さが認められ、世界に広がったきっかけが戦争と聞くと複雑な気持ちになりますね。

ちなみに食品の鮮度を保つための、便利なキッチン用品である「ラップ」も、開発のきっかけは戦争です。
兵士が雨天時や川や海を進軍する時に、銃の防水のために使用されていたそうです。
終戦後に、食品の乾燥を防ぐために便利かもしれない、というアイデアから、今や戦争の道具だったと思いもよらない形で生活に入り込んでいますね

便利なツールは、平和のなかで用いられてほしいと願います。

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