先日、ワインショップに行ったら赤ワインor白ワインワンコインテイスティングというイベントをやっていて賑わっていた。
私が店の前を素通りした時には男性陣が5人くらい横並びにずらりと座っていて妙な圧迫感があった。
女一人となると入りづらいなと思ったけれど、通り過ぎるや否や「いや、お前誰に遠慮してる？」と心の声が。飲みたい欲に呆気なく負け、次の瞬間店内へと足を踏み入れていた。
ここのカウンターで飲むのが大好き。
高級ワインの味は全く分からないけれど一人で行くにはちょうどいい場所なのだ。
一杯のつもりがうっかりすると一本になりかねない私にとって、家ではなく外で、いい意味で他人の監視の目がある状態で美味しいワインを少しだけ飲めるのは有り難い。
体調を崩したこともあり、お酒はできるだけ控えている。

店員さんに「一杯いただきたいんですけど」と、何故か笑顔で声をかける。
おぬし本当に一杯で済むのかね？

そして運ばれてきたロゼのスパークリングワイン。
このピンクが可愛い。私にとって桜の花よりずっと春だわー。

隣に60代くらいの男性が座る。
彼はワインと一緒におつまみも頼んでいた。
そして待っている間、小説を読み始めた。
なんてオシャンティ！

こういうところに来たらおつまみくらい頼むのがマナーなのかもしれない。
そういえば、さっき店員さんに聞かれたけど、大丈夫ですー！　と即座に答えてしまった。
おつまみを頼むくらいなら一杯でも多く飲みたいという貧乏心が丸分かりだ。
次来る時はまあミックスナッツくらい頼もうか。

ロゼのスパークリングワインが終盤に近付いて、すかさず赤ワインを注文する。
やっぱりね、一杯じゃ済まないのよ。自分以上に自分に甘い人を私は知らない。

そしてこのワイングラスの形に感動した。完璧！！
色々なワイングラスをストックしたかったけど、家で飲んでしまう健康面を考えてやめた。

こういう時、ワイングラスをゆらゆらさせて匂いを嗅ぐのかしら。とりあえずオシャレなワインショップに来たのでそれっぽくグラスを揺らしてみた。いい匂いがするような、そのまま顔つっこんで嗅いでもいいような…笑

いつの間にか男性陣は帰っていて、お一人様がちらほらと現れ、ワンコインのテイスティングをしていた。こう言ったら失礼だけれど、ちょっとオタクチックな男の子とリュックを背負ってるような中年女性が並んでカウンターに座っている。
そう、ワイン好きだからといって別にオシャレでなくてもいいのだ。

横を見ると60代のジェントルマンはワンコインのテイスティングではなく普通にグラスを頼んでいた。やっぱり違うねー
まあ私がワンコインテイスティングを試さなかった理由は単にいっぱい飲みたかったからだけどね笑