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ちんすこうと親友とお風呂

親友の大好物が、ちんすこうだった。
今は過去形になっているが。


これは、親友の大好きなちんすこうと
大嫌いなお風呂の葛藤のお話。
※幼少期の話ではない、
20歳過ぎてからの2人の話だ。

ある日、私と親友はスーパーマーケットに行き、
親友がちんすこうを発見すると、

大興奮して、
ちんすこう大好き!!
このちんすこう好きなやつ!って言って
手に取った。

るんるんしながら、親友宅へ持ち帰った。
帰宅後、少しゴロゴロしていた。
その後、親友を風呂に入らせたい私と、
寒くて布団から出たくない親友との戦いが
始まった。

親友は、大のお風呂嫌いだ。
めんどくさがってその日も入るのを拒んでいた。
拒まれると、余計に入らせたくなった私は、
大好物なら、動くかもしれない!と思い、

ちんすこうをベッドから風呂場までの動線に
一個ずつ置き始めた。


記憶はないが、親友が言うには、
しっかりと下にティッシュを敷き、
一個一個、パッケージを開けて、
食べやすいように置いていたらしい。

親友は欲望に負け、ベッドから出て
ちんすこうを食べ始めた。
笑わず2人とも真剣に。
黙々とちんすこうを並べる私と、
食べ続ける親友。

うまいうまいと、バクバク食べて、
風呂場に辿り着いたのに、食べ終わると
寒い寒いとすぐにベッドへ戻った。
これじゃ意味ないので、リトライ。
今度は、食べ進めている時に後ろから
近づき、戻れないようにした。

風呂場まで来て、それでもイヤイヤだったが、
私が、通せんぼしたので、やっと諦めて
親友は渋々、お風呂に入りました。

大好物で動く親友は、面白く、
そして、なぜその時、私は、
ちんすこうでおびき寄せれる確信が
あったのか分からないが、
いい思い出話になっている。

今でもたまに思い出して
自分たちは自分たちの話で、爆笑している。

※これは、幼少期の話ではない。

ちなみに写真は、何も合わせずとも
2人とも卵の靴下履いてた日。

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