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ドラマ「リトル・ドラマー・ガール」を観ずしてフローレンス・ピューを語るなかれ。

ルカレの傑作を“あの”パク・チャヌクがドラマ化した「リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ」をWOWOW放映版で。BBC Oneが2018年に放送した全6話なんだけど、WOWOW版はなぜか8話構成になっていた。なんでじゃろ。
1979年、イギリス人の若い舞台女優が、イスラエルの諜報組織にスカウトされ、パレスチナのテロ組織壊滅のため、別の女に成りすますスリラーだ。バレたら殺される状況の中、彼女は持ち前の“演技力”(というかアドリブ)で切り抜けていく。
非情にして危険。常に死と隣り合わせのヒリヒリした日常と、誰を信じていいのかわからない恐怖、そこにギリギリのラブストーリーも入り混じるのは、さすがにこのくらいの尺がないとダメか。
パク・チャヌクが英国テリトリーで、ハリウッド級の俳優、スタッフを取り回し、芸術的ともいえる独自の世界を描出するのが心地よい。そしてそれをレベルアップさせるフローレンス・ピューの存在感。
そう、このドラマの最大の収穫はピュー嬢だ。
96年生まれの現在25歳。このドラマは2018年だから、まだ21~2歳の頃だ。とりたてて美人でもスタイルがいいわけでもないのに、ドラマでは終始オーラを出し続ける凄さだ。
エージェントや本人の選球眼がいいのか、2019年は大躍進の年だった。だって「ファイティング・ファミリー」「ミッドサマー」「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」だよ。あまりに役が幅広すぎw。さらに20年はMCUメンバー入りも予定していたのに、「ブラック・ウィドウ」の延期はさすがに残念でした。待たされた分、「ブラック・ウィドウ」は素晴らしかったけどね。彼女のおかげでどれだけ映画がパワーアップできたことか。

「リトル・ドラマー・ガール」は1984年にジョージ・ロイ・ヒルがダイアン・キートン主演で映画化している。キートンがおばさんだったので、がっくりした印象しか残ってないや。

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