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【コラム】ミルクガラス

1950年代のアクセサリー

昨今紹介しているヴィンテージ物は、1950年代が多いことで、思い出したことがある。1950年代というと世界的に戦後時代。国によっては高度経済成長に入る時期だった。検索してみると、1950年代の日本は米軍占領下、人々が密かにあこがれていたのはアメリカンスタイルだったよう。クリスチャン・ディオールから発表された「ニュールック」や「Aライン」スタイルは、アメリカから日本に紹介されたとのこと。

参考文献:朝ドラでも注目。「1950年代ファッション」の特徴

そんな中、アメリカではミルクガラスを使ったアイテムが流行していた。ミルクガラスというのは、乳白色ーミルク色が練り込まれたガラスで食器などによく使用されていた素材であった。今はミルクガラスを使ったカップなどがヴィンテージ製品として人気がある。

ヴィンテージのアクセサリーを探していると、1950年代もの、しかも日本による生産でこのミルクガラスを使ったアクセサリー(特にブローチ)を目にすることが多い。(母も持っていた)

私の仮説として、アメリカで流行したミルクガラスが、アメリカの影響で日本にも流入。アメリカのファッションに憧れを持っていた日本のファッション業界が、それを使い多くのアクセサリーが作られたのではないかと思っている。

そのミルク色が気に入って、私も購入してみた

ミルク色なのにちょっぴり透け感のあるミルクグラス。こちらのネックレスタイプを購入してみた私。可愛らしい色味である。

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このデザインから、きっと10代後半から20代の女性がつけていたのではないか、と想像する。

さあ、どんなアイテムに合わせるべきか。このネックレスが主役になるようなアイテムはどんなアイテムなのか考えてみる。

①Gジャン

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ハード(?)なGジャンの下にこのミルクグラスをつけると、首元がラブリーに見える(気がする)。ボトムスは白のフレアーなどと合わせてみようかなと思う。

②フラワープリントのワンピース

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まさに、1950年代、当時のアメリカで流行した、ウェストを絞ったワンピースに合わせてみる。雰囲気出ますね。友人とのブランチに合わせたいコーディネーションである。

③白いシャツにボリュームをプラス

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白いシャツに合わせてみるのはどうだろう?トップスの白さにボリュームを首まわりに出すスタイルである。人の肌の色によっては、白いシャツはぼんやりしてしまう場合があるが(色白の肌だと)、このように首回りに同系色のアクセサリーを持ってくるといいのかもしれない。

④薄いベージュのセーター

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薄いベージュのセーターにこのネックレスをプラス。ネックレスの乳白色がセーターの薄い色味を微妙に表してくれる。

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また背中部分が少し空いたベージュのセーターにもプラス。上記で記載した色味も勿論、このネックレスは、留め金部分から少しガラスビーズが長く残されているので、背中が少し見えるトップスに合わせても可愛い。

⓸黒いジャケット

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黒いジャケットにさらりとつけてみる。このネックレスを主役にするには反対色に合わせるのがベスト。

昔の物を今の時代に合わせる楽しさ

ミルクガラスが流行して70年ほど経った今、ファッション以外の楽しみとして、その当時の歴史を考えながらつける1つの楽しみがある。今回も1950年代だったが、日本の人々が戦後から経済成長期に踏み出した頃の、女性達の希望や将来を夢見ていた未来が、今の私達なのだと思うと、このネックレスにより愛おしさを感じる私である。


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