今朝、朝食の準備をしていたら夫が言った。
「今朝はさ、もう遅刻してもいいやって気持ちでいよう？」

ここのところ私は毎朝子供にブチ切れていた。
それを見兼ねてのことだろう。

毎朝怒鳴っては落ち込む。
反省しろ。学べ。繰り返すな。改善しろ。

自戒の言葉は浮かんでもいざ目の前でグズグズされると吹っ飛んでしまう。

それが、どうだろう。
夫がいつもの穏やかな口調でこう言っただけで、私の目の前にデカい看板が立った。

今日は遅刻してもいいや

子供はいつも通り眠くてグズグズだし、いくら声をかけても起きない。
やっとリビングに来てもソファに丸まっている。

いつもならここでもう大きな声を出してしまうのが、今日はなんせ目の前に看板がある。

…まぁいっか。

「ねぇねぇ、今朝は何パンだと思う？中身はなにかなぁ？」

そう声をかけたらむくりと起き上がり食卓につく子供たち。
まだよく開かない目をゴシゴシしながらパンを口に運ぶ。
「…チョコパン？」
「あんぱんでした〜！」
「え〜チョコパンかとおもった〜！」

そうしてすんなり全て食べ終え、今日はこれを着たいんだよ〜などと言いながら身支度をし、新しい春物の上着にウキウキと袖を通して夫と共に登園して行った。

改めて時計を見ると、いつもより20分ほど早い。
これって理想の登園時間！

待てよ、朝の2時間半を穏やかに過ごすだけこんなに気持ちの良いスタートを切れるのか！！
怒鳴り散らして追い出すようにした昨日とは雲泥の差。

振り返ると、どうも私は朝遅刻をするということに大層抵抗があるらしい。
それから朝一から予定がある夫がちょっとでもイラッとした様子を見せると、必要以上に共感力発揮して本人以上にイライラもしてしまうらしい…。

一時停止ボタンが働いた。
夫がテーマを出してくれた。
2人でそれを守る意識ができた。

忘れないうちにここにメモしておく。

また月曜日に同じようにうまくいくかどうかは分からないけど、今日できたことは間違いないもんね。

～後日のこねくり～

いつもより20分早める為に子供を怒鳴っていた？
そんなにその20分が欲しかったのか？

違う、毎日のように遅刻して先生に嫌な印象を持たれるのが、毎日のように遅刻の連絡をしなければならないのが嫌なのだ。

では先生側はどうか？
泣いてグズグズ不機嫌登園するより、ニコニコ遅刻の方が良いだろう。
……多分。

まぁどっちも限度はあるだろうけど。

てことは時間に間に合わないってイライラしなくても良いのかも？
とスパッと切り替えられるかな...。