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海外ノマド生活…始めたのは12歳の時でした。「12歳で単身フランスへ」追加

私の原点の「12歳で単身フランスへ」

多くの方に読んで頂いておりますが、もっと詳しいことを…と

内容更新しました。

これだけ読むと、なんと人生は良いことがあるんだろう、くらいに思うだろう。しかし現実は結構大変なことでいっぱいだ。

ということで、この12歳でフランス…の裏事情を書いておこうと思う。

どうして12歳で単身フランスに?

2023年11月1日追記


このアルザス成城学園と言う学校が、フランスのアルザスの人口500人ほどの村のはずれにあったということを、きちんと残しておきたく、それを10回ほどのシリーズ化して、真面目に書いてみた。
けれど、現実は小説より奇なり。
私のここでの生活も、どうしてフランスのアルザスなんて場所に?
と言う話も、意外とトンデモない話ではある。
本当は10本読んでいただきたいのだが…。この1本目で、私の簡単な自己紹介になってしまっているような、うわべだけの話にしかなっていないような…
そんな気がしたので、この続きを今更ながらに書き足していこうと思う。
「12歳でフランスに」
と言えば全ての人が
「親の転勤?」と聞く
いや、ある意味そうでもあるが、そうじゃない。
私は単身でフランスに留学したのだ。
12歳で、というとフランス行きを決めたのは11歳、小学校6年生の時だ。
「親御さんてすごいねえ」
と言われることもあるが、これは私の決断だった。親は反対した。
親の反対がありながら、ずっと説得して、私の思い付きのようなこの決断を
母親を説得し、現在の母親を説得し、祖母を説得し、現在の父親を説得し、祖父を説得して、やっと家族の承諾を得たのだ。その間2,3か月あったと思う。
私は子供一人だけれど、たくさんのオトナに育てられてきた。
だから、普通なら、両親の説得だけで済むはずが、私は5人のオトナを説得しないといけなかった。

どうして12歳でフランスに行くことになったのか?行きたいと思ったのか?

幼稚園の頃、所謂「お受験」をしてエスカレーター式の小学校に入った。
私は小学校の時、決して活発な生徒ではかった。本が好きで、いつも本を読んでいた。おとなしかったし、小さかったし、身体もそんな強くなくて、保健室にも通って、寝ていることも多かった。
ただ、恐らく生まれつきマイペースで自分のしたいことをするタイプだった。

そんな私はこのまま大学までこの学校に通うこと、親の決められたレールの上を歩いていくのがちょっと嫌だなと思っていた。
けれど、幼稚園の時の「お受験」がトラウマにもなっていて、将来的に又受験する勇気はなかった。
そんな時、私の通っていたエスカレーター式の学校で、中学校に入学する時に東京か、フランス、アルザスにある分校、どちらかに入学できると言われた。
私はそんなその学校に行きたいと思った。誰かに影響されたわけではなく、シンプルにただ行きたいと思った。外国に行ったこともなかったし、海外とは縁のない生活をしていた。
けれど、ただ漠然とこの学校に行きたいと思った。
ただ、それだけだった。
海外の学校、なんて言えば、もちろんある程度お金もかかるし、そう簡単には行けないとも思うだろう。私の家は実はそう簡単に海外に行けるような家ではなかった。けれど本当にたくさんの縁と運が重なって、私はフランスの日系全寮制学校に行くことができたのだ。

人生は縁と運と…

実は私の実家は父が多額の借金をして、私が6歳の時に親が離婚して母親と住んでいた。だから、私の面倒は今の親である叔父叔母が親代わりにみていた。
私が「フランスの学校へ行きたい。」と言ったとき、家族は反対したが、その時叔父のアメリカ転勤が決まり、叔母は祖父母の面倒をみる為に日本に残コることになり、そんなこともあって
「じゃあ、みんなでバラバラになろう。」ということになった。
海外転勤になれば待遇も良くなるし、叔父の単身赴任が決まったというタイミングで、運が良かった。
そして、実父の残した借金のせいで、親は離婚したものの、なぜか家には日々ヤクザが借金取りにやって来たり、なぜか新聞記者が来たり…。そんな人たちの対応も、小学生ながらに
「うちは離婚していますので、私も母も関係ありません。」とヤクザの方にお帰りになってもらっていた。
家族はそんな環境に私を置いておくのもかわいそうと思ってくれたこともあって、そんな環境から少し逃げさせてくれるためにも、フランス行きを承諾してくれた。
まあ、本当の親は借金抱えて、家に日々ヤクザが来るような環境で、けれど育ての家族は普通のサラリーマンで、もしそのままだったらフランスになんて行けなかったかもしれないけれど、叔父が海外転勤になって、金銭的にも多少余裕もできたという、なんとも運が良いタイミングだったのだ。
フランス行きを決めたのは11歳の時。小さすぎて考えていなかったことが多かった。ただただ「行きたい」と思い、行ったらどうなるとか、お金のこととか、何も考えず「行きたい。」ただそれだけだった。
よくそんな小さな年齢で、というようなことを言われるが、小さすぎてあまり深く考えていなかった、と思う。
人生は山あり、谷あり…そんな中にも絶対に運とか縁とか、何か導かれてできること、必然のようなことが起こることがある。
私のアルザス行きはそんな色んな要素が重なって、行けたんだと思う。
そして、行ってからも色んな事が起こり、そして今の私が出来上がった私の人生の大きなターニングポイントの一つだと思う。12歳で人生のターニングポイントなんて早すぎるのかもしれないが、これも人生…。
もしあの時私がフランスに行っていなければ今の私はいなかったと思う。
そして、「12歳でフランスに単身で行った」と言うことが今だに話のネタにもなるし、どこへ行っても、誰に会っても驚かれることで、そしてそれは私の人生の足かせでもあった。
決して悪い経験じゃなかったにしろ、「12歳で単身フランス」ということで私の人生も私自身もかなり特殊なものになってしまった。私もかれこれ結構長く生きてきたが、同じような人生を歩んでいる人はあまりで会わない。
もちろん、自分のクラスメイトは多少同じような環境な人もいると思うが、この年齢になるまで海外を転々としたり、海外でこんな生活を送っている人は一握りかもしれない。
そんな私の基盤作った、フランス、アルザスの学校のことを少しでも多くの人に知ってもらいたいと思い、ブログとして残しておこうと思ったのだ。
全10話でまとめてみたので、ぜひ。



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