[創作論748] ガラスを半導体に

フェムト秒レーザーでガラスを透明な半導体に変える研究が行われています。

フェムト秒レーザーは、熱影響による対象物の損傷を防いだり、焦点近傍のみで微細構造を形成できるなど、超精密加工などへの技術応用開発が活発に進められています。
研究チームは、線形屈折率や誘電率が大きく、赤外透過性に優れ、光機能性が期待されている酸化物ガラスの1つであるテルライト(TeO2)ガラスに、フェムト秒レーザーを照射した場合のガラス構成原子の反応について注目しました。
直径1cmほどのテルライトガラスの表面に単純なラインパターンを照射したところ、Te/TeO2ナノコンポジット界面のラインが形成され、近紫外線から可視光線までの照射によって電流を発生することを見出しました。波長400nm照射線量0.07mW/cm2で照射効果を測定したところ、高い光起電力応答性16.55A/Wおよび光検出度5.25×1011Jonesが得られ、それが数カ月維持されることが確認されました。
この発見によって、テルライトガラス表面に耐久性のある光導電性回路パターンを書き込むことができ、光照射によって電気を信頼性高く発生できるとされています。


驚きの技術ですね。
創作活動でもフェムト秒レーザーを何かしらの形で活用できるかもしれませんね。

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