[創作論755] 原子の結合

原子が結合する様子をリアルタイムで観察することに成功しました。

原子は0.1~0.4nmと非常に小さく、気相では秒速約400mと空気中の音速を超える超高速で移動できます。
そのため、活動中の原子を直接撮像することは非常に難しく、原子をリアルタイムで連続的に視覚化することは重要な科学的課題の1つです。
今回の研究はこの課題に挑戦したものです。
研究チームはまず、炭素原子60個からなるバックミンスターフラーレンを利用して、カーボンナノチューブで構成した「ナノ試験管」の中に単一のKr原子を輸送しました。
そして、色収差と球面収差を補正する最新装置を使って、Kr原子が結合してペアを形成するプロセスを観察しました。
Kr原子は、1200℃で加熱するか電子ビームを照射して、炭素ケージを融合させることでフラーレンの空洞から放出させることができます。
フラーレンから放出されたKr原子は、非常に狭いナノチューブのチャネルに沿って1次元にしか移動できません。
そして、Kr原子の列の原子はすれ違うことができず、渋滞中の車のように減速します。
こうして研究チームは、孤立したKr原子が1次元気体に遷移する重要な段階を捉えました。
この研究により、研究チームは2つの原子間のファンデルワールス距離を実空間で見ることができました。
これは化学と物理学の分野における重要な発展であり、原子や分子の仕組みをより深く理解するのに役立つ可能性があるといいます。


とてもすごい研究ですね。
創作活動においても、原子サイズで物事を考えることが重要になってくるかもしれませんね。

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