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事業戦略立案に使えるフレームワーク:SWOT分析

事業戦略を立案する際、自社の強み・弱みと、外部環境変化によって発生する自社に好影響を与える機会・可能性や、ネガティブ影響を与える脅威が混じり合い、議論が混乱するケースがよくあります。

自社努力だけで変更できる・影響を与える事ができる事象、政治/法制度変更等による影響などのため自社努力ではどうにもできず、受け入れる前提で戦略を立てるべき事象を切り分けて認識できると、論理的な事業戦略を立案しやすくなります。

内部環境分析として自社の強み(Strength)・弱み(Weekness)、外部環境分析として機会(Oppotunity)・脅威(Threat)の4要素を洗い出し、各要素の組み合わせを行って、事業戦略検討の論点を出したり、立案した施策の優先順位を検討しやすくするフレームワークが、SWOT分析・クロスSWOT分析です。

SWOT分析だけを最初に実施する方法もありますが、下記のテンプレートは、SWOT自体の定義と、クロスSWOT分析が1ページで実施できるので、我々はよく下記を利用しています。

SWOT+クロスSWOT分析 テンプレート(例)

まず、赤枠内のSWOT分析を実施します。市場(顧客)・競合・チャネル・サービス・マーケティング・オペレーション等の小分類を出して検討すると、SWOTを洗い出しやすくなります。
強み(Strength)であれば、20代女性層への自社認知度が高いとか、競合とカスタマイズの柔軟性で差別化できているとか、関東圏をカバーする流通チャネルを保持しているとか、ですね。
機会・可能性(Opporunity)であれば、SDGsへの意識の高まりとか、規制緩和等。GDPR(EU一般データ保護規則)適用のようなネガティブ要素であっても、対応支援サービスを提供している会社であれば、機会・可能性になったりします。

SWOT分析

クロスSWOT分析は、下記赤枠内です。左上の領域であれば、外部環境の機会・可能性を、内部環境の自社の強みで活用する方向性を検討するイメージとなります。
SDGsへの意識の高まりという機会を、強みを持つリサイクル技術を活用して、廃棄電化製品からのバッテリー再生ビジネスを企画する、等です。

クロスSWOT分析

クロスSWOT分析を行い、各4象限毎に戦略・施策内容を記載したあと、実施効果と実現難易度の2軸で各戦略・施策を評価し、優先順位を定めるのが一般的です。

ベラスケス流風景画 Stable Diffusionで生成(SWOT分析をイメージ:コード/ A dream of a External and internal environment analysis for giant companies, by Diego Rodríguez de Silva y Velázquez, matte painting trending on artstation HQ)


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