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7millions「ナカヨクヤリナ」観劇

ナナミリオンズ初観劇。今回、団体としてお初ということで、作品・内容そのものの感想ではなく、団体・座組についてのお話です。勢いだけでザッと書いたので、いつにも増して日本語がアレな感じではありますがご容赦ください。

ン年ぶりの下北沢で思ったこと

昔、仕事で下北沢の小劇場に出入りしていた頃、よく考えていました。「大人が『束の間』『その一時』を求めてやってくる演劇、劇団って素敵だな」と。

誰も彼も、それぞれの日常、それぞれの戦いがあって、思うように身動きもとれず、窮屈な思いをしながらも日々を過ごしている。それが顕著、歳とともに肩書きや見栄や意固地さや畏れやなんやかや、様々な自由がきかなくなってくる、大人。そんな人達が癒されたり、励まされたり、また明日から始まる日常の活力になるもの。観客の誰もが登場人物の誰かしらに自分を重ねるような、意識せずとも重なるような。

この団体については「不器用な」という謳い文句が用いられている、正にそれ。毎日を送るため、時に心を少し硬くして、時には蓋をして、また時には思いと裏腹な言動を……なんて、内心ジタバタしたりもする、大人の味方だと思いました。

作品としては時間の流れ(展開のスピード)がゆるやかで、上演時間120分というのは正直長いと思ったけれど、劇団の色や世界観からしたら適正なのかも。最初から最後まで、そのスピード感に違和感を感じたり、嫌だと思うことは無く。そして、嫌な感じがしなかったのにはもう一つ理由があって、出演者の声が良かったから。美声の人が多く、セリフも聞き取りやすい。この辺りは聞き取る側の個人的な部分も多いけれど、私の感覚で言うと全員が該当。たぶん、舞台慣れしていない人でもさして苦も無く聞き取れる。これ、凄いこと。

様々な要素が絡んで思うのは

やさしい団体なのだなということ。舞台の上も客席も、驚くほどあたたかい空間でした。やさしい心を持った、或いはやさしくなりたい、そんな大人におすすめです、7millions—ナナミリオンズ—。

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