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グルグル思考の原因を探すときに惑わされる7つの手がかり①~類似性~

こんにちは!

こしあんです。

私たちは何か問題が起きたとき、真の原因を突き止めようとする気持ちが強すぎて何度も反芻を繰り返しメンタルが弱ってしまうという話をしました。

実は私たちはこの原因を考えるうえで、周りにあるいろんな手がかりを元に答えを導きだそうとします。

この手がかりが役に立つのであればいいのですが、どうやらいつの間にか確証バイアスに囚われ、手掛かりがあるが故に迷宮に迷い込んでしまうことがあります。

今回は、私たちがつい惑わされてしまう7つの手がかりを一つずつ紹介していきます。


【似ているもの同士を繋げてしまう】類似性の罠

多くの人は「この原因があるからこの結果になった」と考えるのではないでしょうか。

たとえば、大きな爆発音がすれば「近くで何かとんでもないことが起こっているぞ!」と考えたり、逆に、周りが静かだと「平和だな~」と感じたりしませんか?

この感覚は私たちが普段食べているものにも適用されます。
悪臭のする食べ物は体に悪影響を及ぼすかもしれないと考えますが、摘み取ったばかりの果物など、いい匂いのするものは「きっと身体に良いものだろう」と考えたりします。
(しかも美味しそうに見えます!)

別の言い方をすれば、私たちは「原因と結果は似ているはずだ」と考えているわけです。
「大きな原因は大きな結果に繋がり、小さな原因は小さな結果に繋がっている」と考えています。

そして、この考え方はだいたい合っています。
原因と結果はマッチしていると言っていいかもしれません。

そのためそうしたパターンを見つけては類似性を前提にして因果関係を想像します。


しかし、ここでちょっと思い出して欲しいことがあります。

あなたもご存じの通り、納豆やキムチなどの独特な匂いのするものでも体に良い物は沢山ありますよね。
逆に、バターのようないい香りがするものでも健康的な食べ物とは言えない物もあります。

また子育てあるあるですが、子どもが静かにしているとき「何も問題はないだろう」と考える時があります。
しかし、幼い子供が静かにしている時に限って無限にティッシュを出し続けていたり、小麦粉をまき散らして遊んでいたりします。
あの何とも言えない気持ちを経験した人も多いのではないでしょうか。

まあ結局、静かだからと言って問題がないわけではないのです。


そして、基本的に人は結果と原因がかけ離れているとき、明白な原因を原因として受け入れられないことがあります。

その昔、病気を説明するものとして細菌の研究が発表されたとき、多くの人はそれを信じ難いと感じていました。

簡単な話で、肉眼で確認できるような小さな生き物が人間に害を及ぼす程の力があるとは思えなかったんです。
今でこそ「ウィルスが体に入って~」といった表現は多くの人に浸透していると思いますが、当時は信じられなかったかもしれません。

しかし、こういった結果と原因が離れていることは意外とあるのではないでしょうか。

人間関係にも言えますが、「笑顔で挨拶する」といったちょっとしたことでも無駄な軋轢を生まずに済むことがあります。
それどころかむしろいい結果を及ぼすこともありますよね。

でも、「たったそれだけのことで?」と考えてしまう人も多いと思います。
しかし、そう考えてしまうのは結果と原因が上手く結びついていないだけなんです。

世の中には自分で制御できないことも沢山ありますが、毎日のとても小さな選択肢が今の結果を招いていると考えることもできます。
そう考えると日々、自分がとっている行動や思考というものを疎かにすることはできません。

大きな失敗をしたとき、大きな原因を探してしまうことはあると思います。
それがこの「類似性」という手掛かりでもあります。

ただ、この「類似性」の手がかりに惑わされると、小さな積み重ねがその失敗の原因だったと気づけないことがあります。

何かが起こった時、問題の原因はすぐそばにないかもしれないということを忘れないでください。
実はあなたが想像もできないような場所にその原因はあるかもしれません。

決してすぐそばにある手がかりに惑わされないように。


今回はここまで

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最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた次回お会いしましょう。

※この記事は読んだ本をもとに考察し、私の経験したことなども踏まえて書いています。
そのため、参考にした本とは結論が異なる場合があります。
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