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クラシッククロームで撮る鳩山会館

引き続き、X100Vの話です。今回はクラシッククロームを試しに、鳩山会館に行ってみました。

鳩山一族 ― 鳩山由紀夫・邦夫兄弟もそうですね― の邸宅です。都内には旧岩崎邸、旧前田邸、旧古河邸など多くの洋館がありますが、唯一行ったことがなかったので、ずっと機会があればと思っていました。
関東大震災の翌年、1924年(大正13年)の建築です。1896年(明治29年)竣工の旧岩崎邸、1917年(大正6年)竣工の旧古河邸よりも後、1929年(昭和4年)竣工の旧前田邸よりも前という順番に位置します。
さっそく入っていきましょう。

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護国寺から江戸川橋方向に音羽通りを下っていくと、左手に正門があります(GoogleMapで経路を調べると裏門に誘導されるので注意)。敷地はそこから更に坂を登った上の小日向台地の辺縁部。12月上旬の日でしたが、行く坂の紅葉は見頃を迎えていました。

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建物正面部分。さっそく鳩のモチーフが見えますね。

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生憎の曇り模様でしたが、時折陽が差し込みます。やはり洋館には良い光がほしいところ。

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クラシッククロームの特徴として低彩度であることが挙げられますが、やっぱり少しは紅葉の色を主張させたいので、少しカラーをプラスしています。
一方、硬調傾向なのは、陰影が際立って良い結果を生んでいます。

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入場料は600円(!)。私邸だけあって、他の洋館に比べると高いです(旧岩崎邸と旧古河邸が400円、旧前田邸は無料)。

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鳩山会館の一つの特徴がステンドグラス。玄関や居間、応接間など至る所にステンドグラスが施されています。

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これは1階ホールから2階への階段。大きなステンドグラスには鳩が飛んでいますね。手すりで隠れている部分には…

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五重塔が隠れています。この階段は大きな見どころの一つです。

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2階は大広間になっています。実は鳩山会館、老朽化が進んだため、1995年に大規模な修復工事が行われています。この大広間も、元々は寝室だった部分を修復の際に大広間に改造したものとのことで、現在は集会用に貸切ることもできるみたいです。

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他にも和室などもあるのですが、展示室になっているので、一通り見た後は外の庭へ。屋根にはフクロウが並んでいますね。

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モミジはまさに見頃といった状態です。

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その上、秋バラもまだまだ咲いています。2番花もこれから控えているよう。

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クラシックネガもそうなんですが、渋めの色調・質感の被写体に光を当ててコントラストを作ると、すごく良い感じに写るように感じます。

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庭園は広いようで、広くないです。散歩を楽しむというよりかは、桜とかバラとか、季節の花々を楽しむといった感じ。

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庭園から木立越しに望む空。簡単ですが、以上、鳩山会館でした。

個人的には、もっと装飾性があって明るく洋館らしい旧岩崎邸の方が好みかな、と。あるいは旧前田邸は和館もセットで見られて(前田邸に関しては個人的には洋館よりも和館の方が好き)、おすすめです。

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↑ フィルムで撮ったいつかの旧岩崎邸

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↑ 同じく、モノクロフィルムで撮ったいつかの旧前田邸(洋館・和館)

世情が落ち着いた頃にでも是非どうぞ。洋館、楽しいですよ。
それではまた。

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