寒くなってきて、布団から出たくないあなたへ/目を動かすだけの強大な効能

別に全く意味深なつもりはないのですが、たまにはこういうタイトルも面白いだろうかと思ってみました。

さて。気候が一気に秋へと変化してきましたね。
季節の変わり目、体調を崩しやすい時期です。
今年はインフルエンザも流行っているようですね。

日常では手先足先が冷えないよう。
また、「首」「手首」「足首」など、「首」のつく部分が冷えないようにするということも大事。

そして、最近もし寒いという感じのある人は、足先を普段から温める工夫をするだけで、日中のあたたかさの体感が随分変わるものです。おためしあれ。

さて、そんな中で…

だんだん寒くなってきて、そしてだんだん日も短くなっていく中で、朝、目を覚まして起き上がるのが……という方も、増えてきたのでは、ないでしょうか。
この記事を読みながら、あなたはもしかしたら、年中そうだよ、と仰るかもしれませんね。

さて、そんな方に、本日は「目」の偉大な効能をひとつお伝えしてみようかと思います。

朝、目を覚ますときになかなかぼーっとしてしまう人や、2度3度とまた目を閉じて眠ってしまいたくなって、布団からなかなか出られない人に、試してみて欲しいのです。

ぜひ、目が覚めたら、「目(眼球)」を、動かしてみて下さい。
ほんの少し、数秒で構わないのですが、
目線だけではなく、眼球自体を、眼窩(目の奥の骨)から動かすような感覚で、「ぐりっ」と動かします。

動かし方としては、これは例えばですが、
目線だけ動かすのではなく「眼球ごと眼窩から動かすイメージで」まず、ぐりっと上に向けます。
よくわからない方は、実際やってみる前にこの記事を読みながら、以下のことをして比べてみると良いかもしれません。

<ウォーミングエクササイズ>
①まずは視線を、自分の頭の上を見るようなつもりで動かし、上げてみる。
それからまたまっすぐこの記事を読むために視線を戻してください。

…できましたか?
そうしたら次に、
②目線だけ動かすのではなく「眼球ごと眼窩から動かすイメージで」まず、ぐりっと上に向け、頭上、1M~2M先くらいを見るつもりで上げます。
もちろん、顔は動かさず、眼球だけですよ。

それから、戻してみてください。
①と②の感覚の違いが、わかるのではないでしょうか。
②の方が、大きく奥側からぐりぐりっと(表現の言葉はみなさん違います)、次元の違ったような動き方を感じると思います。

今はあまり感じていなかったとしても、絶対できる(もしくは既にできているのだが自覚するのに慣れないことなので気付いていない)ので、以下も読み進めぜひやってみて下さい。


<本番>
そんなわけで、この記事で「眼球を動かす」と書いてあるときは、先程の②の動作を取り上げています。

話を戻して、朝、布団の中で目が覚めた時、気づいたらまずは「眼球」を動かしてみて下さい。
目線だけ動かすのではなく、眼球ごと、眼窩から、ぐりっと持ち上げるつもりで、例えばまずは、上へ。頭上2M先を見るかのようなつもりで、眼球を上転させてみましょう。これは、できる人や慣れたら目を閉じたままやっても構いません(寧ろ、目を閉じてこれを行うことはまた別の効果も望めます。いずれ私のセッションにいらっしゃることがあれば、エクササイズの方法も理論もお伝えします)。

そして、目線をまっすぐ前に戻します。
これを何回か繰り返しても構いません。

もしくは、別の動きもしてみたかったら、同じ要領で、眼球ごと右(左)にも動かしてみましょう。右を見る場合は右側頭部に沿って真後ろまで見るくらいのつもりで動かしましょう。
慣れていないと、ちょっとばかり目の筋肉が収縮し引っ張られる感じがするかもしれませんが、それくらいのもので、ほとんど力も使いません。
そして逆に、日常で滅多に使わず忘れ去られて目覚めさせられていない動き(能力、可塑性)なので、不思議なくらい驚くほどの気持ちよさ心地良さがあります。
朝、えいやっと伸びをしたり身体を動かしてストレッチをしたりするより、断然簡単で断然早いのです。その上、このたった数秒の習慣を皮切りに、ぐんぐん頭蓋骨や身体中の骨格や筋肉が調整されて動いていきます(そしてその感覚すら早々にわかるようになる人もいらっしゃいます)。この辺りについては、簡単にですが後述しますね。

そのように、上や右や左にぐいぐい、何回か、気持ちが良いと思う限り動かしてみると良いでしょう。

これだけです。特別に何かの順序を覚えることも必要ありません。
そんなことをしていたら目覚めたばかりはそもそも頭が働かず、できませんからね。
更に気持ちが良い人は、右斜め上、左斜め上をやってみたり、右→右斜め上→真上→左斜め上→左、と(逆方向も)、ゆっくり動かしてみるのも良いでしょう。


数秒で、不思議なほど、ある意味自分でびっくりするほど、自然に心地良く目が覚めます。目を閉じたままこれをやっていても。
そして、ふっと動く活力が湧いてくるので、布団から起き出し、動きやすくなります。いつの間にか動き出している自分に気づくでしょう。


何にしてもこれはとても心地良さを感じやすい方法です。

「目(眼球)」というのは、飛び出た脳とも言われますが、その通り、脳や脳のはたらきと直結しています。
目を動かすということは、催眠ももちろん、トラウマケアなども含むあらゆる心理療法で使われています。
それだけ、脳波や記憶や情動の調整に非常に密接なのです。

つまり、あなたが朝目が覚めてもなぜだか起きるまでに時間がかかる時、これは、”目”が覚めていないわけでもまだ眠いからでもなく、実は、まだ”脳”がぼやけているからなのです。
眼球の動きで、脳に「朝だよ」と報せ、活性化させ、ラジオのチャンネルをはっきり聞こえるところに合わせるかのようにチューニングすることができるのです。
…ちなみに…もし本当に睡眠不足であったり何か別の原因で再び眠る必要のある時には、「目覚めた状態の脳が」判断し教えてくれます。なので、そのために尚更、一度目覚めたときには、眼球運動で脳に刺激を入れた方が良いのです。

そして、眼球というものはそれ自体、眼窩に守られて存在しています。その眼窩はというと、頭蓋骨の中でも前頭骨、頬骨、篩骨、蝶形骨、上顎骨、涙骨、口蓋骨という、いくつもの骨の部分が継ぎ合わさるような形でできています。7つの骨が組体操のように協力して眼窩が作られているのです。その中でも前頭骨や蝶形骨は、脳を直接、自分が鎧となって守っている骨です。蝶形骨という名前は聞いたことがない人も多いかもしれませんが、頭蓋骨のど真ん中に位置していながら頭蓋骨のほとんどすべてのパーツと接して繋がっている、身体にも心にも、とてつもなく要である非常に重要な骨です。

ここでは詳しい理論的説明は省きますが、頭蓋骨というのは、固い兜のようだと思われがちですが、たくさんのパーツがあり、それでいて、実は可動域があります(外側から見れば僅かに見えるかもしれませんが)。
これがカチカチに収縮しかたまってしまっていると、文字通り「頭が固い」と言われる人、そして身体も心も頭も柔軟性がなく、非常に物事を一面的にしか見られない人になってしまい、人生が狭まり日常の行動も制限され苦しくなってしまいます。

眼球は先ほど言った通り、これだけでも7つの骨と接点があります。眼球をぐりっと動かすだけで、外側からは触れることのできない頭蓋骨の多くの骨に、コネクトし影響を伝えることができるのです。

身体の背骨やら骨盤やらが歪むのと同じように、頭蓋骨も日常の生活で歪みを起こします。
頭蓋骨の歪みは気付かれにくいですが、心や脳や身体には大ダメージです。
頭蓋骨が歪めば、脳も変形してしまいます。

眼球の動きは、それだけでも、頭蓋骨の調整を促すことが可能となってくるのです。
ほんの数秒です。

そして、詳しい話は省きますが、人の身体というのは、本来は自分で自分の歪みを調整しようとする力も持っています。
眼球運動によって刺激を入れて、頭蓋骨の可動域もほんの少し動かして刺激を入れれば、頭蓋骨はあとは自分で、今日、必要な調整を始めてくれます。
顕在意識がやれば良いのは、最初のきっかけの数秒の眼球運動のみで良いのです。
(ちなみに私は、こういうことを応用的に使って心身を効率よく調整して歪みを解消していく方法も、セッションでお伝えしています)


ちなみに私個人は、視線を思い通りに思う方向に動かす、ということは非常に困難です。
そのため、眼球そのものを動かします。
頭上2M先を見るつもりでぐいっと動かす、というような視線の比較やエクササイズができる人は、やりやすくいつの間にか身にもつきやすいと思います。

そして、私は、他の記事をご覧頂いている方はご存知かもしれませんが、日常茶飯事に眼痛、頭痛に苛まれます。
眼痛、頭痛が翌朝まで響いてなかなか起き上がることが億劫なときもあります。私の場合はこちらのタイプなのですが。
そういう時も、この眼球運動は、覿面に効きます。
頭痛、眼痛時に、これをやると、頭蓋骨が一気に調整しようと働き出してくれるような感覚がしばらく続き、頭痛も眼痛もおさまってゆきます。
他に、一気に頭蓋骨を全体的に調整したり弛緩させたり、頸椎の方まで歪みを調整していく方法、頭蓋骨を全体的に引き上げ呼吸から全身を繋ぐ方法などがありますが、それらを併用すると覿面です。

他、私は今年、だいぶ以前ですが2月末、顎関節症一歩手前を体験しまして、それからなかなか顎の痛みや違和感、動きの制限が治らず、これらの方法で回復を早めたと思っています。同じ時に、顎の縫合治療も受けています。
そして最近、季節の変わり目の気候の変化のためでしょうか、この縫合跡や顎関節症を起こしかけた部位が、また違和感を生じるようになっています。またこの方法を採用して行っていくと、やはり楽になります。


まずは眼球を動かすだけ、ぜひ、お試しくださいね。
たったこれだけでも、鼻筋が通ったとか顔かたちがすっきり変わってきたと感じたり、いつの間にか日々ネガティヴな感覚に囚われていた人がその割合が少なくなっていったり、視覚が鮮やかになり、視界が広がっていくような感覚、耳の聞こえ方まで変化を感じるような方もいらっしゃいます。

たった数秒の習慣でこれだけ変化し、日々活力が増え、その日その日をどんどん過ごしやすくなるのです。
ぜひ、試してください。
そして、感じた感覚や効果、感想も、お聞かせ下さいませ。

また、ご興味のおありの方には、事前無料個別相談という形で、あなたに一番合ったセミナーやワークショップ、セラピーセッションなど紹介しております。
お気軽にお問い合わせフォームよりメッセージ、くださいませ。


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