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学歴至上主義の歪み

言葉を失う。

事件を起こした生徒は高校2年生とのことで、受験生ではない。しかも名古屋在住だという。『勉強がうまくいかなくて』というようなことを言っているらしいが、高2生ならまだ学力も伸びる可能性もあろうというのに、なぜこのような凶行に及ぶほど追い詰められていたのか。

まだ詳細は明らかになっていないが、今回の事件は学歴至上主義がもたらした歪みと言っても過言ではないだろう。
以前に以下の記事を投稿した。

学校や親が生徒たちに勉強を強いる様はまるで虐待、というのは言い得ている。一方で、日本の学歴システムは、本人の努力次第で、いくらでも社会的成功を得られるフェアなシステムとして評価する人もいる(私を含めて)。

本来、学歴を得ることは豊かな人生を送るための手段であり、それはいくつかある方法の1つであったはずである。それがいつの間にか学歴を得ること自体が目的化してしまっている。

他の社会的システムと同様、学歴至上主義-新卒一括採用のしくみが制度疲労を起こしていることは間違いない。コロナ禍の今、もう一度豊かな人生とは何かから考え直すべき時期に来ているのではないだろうか。

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