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低い雲

どこかにやり残したことがあるに違いない
いつも探している
胸の奥が渇望している
いつもサーチしているけど見つからない

低い雲の中には悲しみが隠れている
どれだけ悲しみが増えれば
しずくが降りてくるのだろう
受けきれない僕は雲を眺めながら
そそくさと帰り支度

あの雲の中にやり残したことが詰まっている
探すべき場所は知っていた
探さないようにしていた
いつも渇望していた自分に甘えていた

やり残したことを高く放り投げても
悲しみが増すだけ
やがてしずくになって
抱えきれないほどの量が還ってくるだけだ
低い雲の上には別の空があることを忘れない


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