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好きなものと似合うものが異なる件について

元来、どシンプルな服が好きだ。
白シャツにデニム、黒かグレーのカーディガン。トレンチコートとライダース。
いわゆる「ミニマリスト」が持つような、ベーシックで着回しの効く形と色味が好みである。

だけど、理想と現実は違う。

フランス人のようにシンプルな服もサマになるようなスタイルを持ち合わせていないし、
シンプルな服を華やかにするのに必須なアクセサリーは、幼い子を持つ身として今は御法度。

大好きな、大きめのループイヤリングやパール、
今流行りのコインネックレスや小ぶりのシェルネックレスも指を咥えて我慢している。
(夫にプレゼントして貰ったお気に入りの一粒ダイヤネックレスは
娘が引きちぎってしまい修理に出して以来付けられていない)

服を何層もレイヤードするスタイルも大好きだけど、
1日に何度も娘を抱っこし、よだれなどで衣服が汚れたり、引っ張られたりするので
本当に必要最小限の布だけで(笑)、生活するようになってしまった。


そんな中、今秋はくすみ色やこっくりカラーよりも、春らしい鮮やかなピンクやオレンジ、
黄色に黄緑、紫などの明るめカラーが目立つ。
ウインドウショッピングをするとよく目に留まり、
自分のモチベーションを上げるためにも明るい色を着たくなってきた。


妊娠前以来と考えると約2年ぶりにお気に入りのお店で意を決して購入したのは、
華やかなオレンジ色のニットだった。


ずっとずっと探しているグレーのカーディガンや、白シャツ、デニムも諦めていないけれど、
その時試着して何よりテンションが上がったのは明るいオレンジだった。
そして、初めての明色を着ると明らかに、自分の顔映りが華やいだのだ。

衝撃だった。

試着が終わった時にはもう、元々着ていた白Tとデニムの自分は霞んでしまった。


ベーシックなものこそ上質なものを。
たまにの気分底上げアイテムには華やかな色を。

私は到底ミニマリストにはなれなさそうだ。

アクセサリーも、フラッフィーなニットも身につけられないけれど、
たまには母もオシャレを楽しみたい。

オレンジが似合う自分と出会えて嬉しい気持ちが勝っている。
理想と現実は違うけれど、
似合う服を見つけられたトキメキもひとしおだ。

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