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vol.6 「通訳は、タダじゃない。」(前編)

みなさんどうも、こんにちは。

「COTOBA」広報の長谷川です。


一つ、みなさんにお知らせがあります。

通訳者マッチングアプリ「COTOBA(コトバ)」は

登録者1500名を突破しました!

ここまでサービスが伸びているのもみなさんのお力添えあってのことです。本当にありがとうございます。


今回はCOTOBA(コトバ)事業責任者の世良田(せらた)に、サービス開始の経緯やこれからなど、「想い」について語っていただきました。


(一人称でお送りします。)


「COTOBA(コトバ)」の原点

僕あまり英語は得意ではないのですが、海外旅行が好きなんです。
昨年1人でスリランカに行った時のことです。

到着は夜10時くらい。事前に予約していたホテルに行ったら、なぜか電気が消えてて、「もう今日はやっていない」と。到着したばかりで現地の通貨も持っていなくて言葉も通じず、とても不安でした。

そのときに、「おれの友達が経営しているホテルを紹介する」て言われたんです。

「あかーん!これ、絶対ボラれるやつや……」と不安しかなく、同時に、今このタイミングで「誰か言葉が分かる人、助けて!」って思ったんです。※結果的に、めちゃめちゃ良いオーナーだったので良かったのですが。

そのときの、海外から来たときに感じる「言葉の壁と、非日常の中で感じる不安だと思った経験」が、この事業に携わる一つ目の原体験でした。


もう一つ、インドに訪れた時のことです。

インドに対しては言語も通じなくて、少し怖いなというイメージがありました。インドにいる友人から、インドへ来るなら通訳を頼んだ方が良いと教わり、初めて依頼しました。通訳がいることで「言葉が通じない不安」が解消され、観光地で知らなかった情報も聞けて、インド旅行がすごく良い思い出になったんです。

そこで実際に仲良くなった通訳者さんに、僕はエージェントさんに払っている額を伝え、実際に通訳者さんが貰っている額を聞いたんです。

返事は、「んーまあ、その半分以下だね」。衝撃を受けました。私は支払った金額の対価としてすごく満足だったのですが、(エージェントに)手数料を結構な割合でとられた上で通訳をしていることを実感しました。

人を介さず、直接依頼者と通訳者をマッチングさせることができれば、手数料もある程度は少なくできるだろうなと思いました。

こうした体験が、「COTOBA(コトバ)」のサービスに関わるきっかけになりました。


リリースにあたっての苦労

苦労したのは、機能実装の優先順位づけです。

一般的な「通訳」が意味する、いわゆる狭義の通訳は「会議通訳」だと思います。通訳ガイドというのは、また別のシーンです。

今、通訳が必要なシーンって多岐に渡っていて、依頼するにあたって必要な条件ってそれぞれの場面で違うんですよね。それら全部を一気に実装するのは要件定義が難しいなというのは開発をはじめたときに感じました。

こうした通訳が必要なシーンの優先順位をつけるのは僕がやるよりも、市場に出してから決まるものなのかな、と思っています。



また、開発を進めるにあたって、色んな方からのヒアリングを通して、通訳業界の課題に対しての仮説がいくつかありました。

一つは「マッチング」。通訳を依頼する際の、「選択肢」が少ないこと。通訳を頼むとき、基本的にはエージェントを介し、直接依頼する事はほとんどありません。そして、依頼は少なくとも数日前から、等必要な時にすぐ依頼することはできないということも課題だと考えました。

二つ目は「決済」。CtoCのビジネスではいわゆる「取りっぱぐれ」が大きな問題となります。エージェントを介さず行うのであれば、前払いなど金銭トラブルを減らす「決済」の機能が必要だと考えました。

三つ目は「信用評価」です。通訳を依頼する際、「本当にこの額を払うだけの価値(通訳スキル)があるのか?」という疑問は常に存在します。なぜなら、言語が分からないから依頼するのに、その通訳者のスキルを事前に正確に把握することは構造的に不可能です。さらに、通訳スキルは通訳実績表等基本的に自己申告の為、客観的にどれくらいのスキルレベルなのかを把握できるようにしたかったので、過去の依頼者の評価が積み上がる仕組みにしました。


以上の仮説から、まずは最低限必要かつ通訳業界の課題に対する解決策として、「マッチング・決済・信用評価」という機能を実装してリリースしました。


ただ、正直このアプリはまだまだ粗削りだなと思っています。

このCOTOBA(コトバ)というサービスは、機械翻訳やGoogle翻訳、エージェントを介したサービスでも対応しきれない、圧倒的に増加している通訳ニーズに応えるサービスだと考えています。

どういった状況で「COTOBA(コトバ)」が最も価値を発揮できるのか。それを市場で評価してもらいながら改善する。つまり、「COTOBA(コトバ)」は通訳業界の課題に対する「仮説提案」です。

市場のフィードバックをもらいながら、スピード感をもって開発できる体制づくりをするために、皆さんと一緒に作っていけたらいいなと思っています。


あとがき



今回は事業部長の世良田に「COTOBA(コトバ)」や、通訳自体への思いを語っていただきました。

インバウンド需要の伸びと共に通訳の需要は増える一方、まだまだ課題が山積みの通訳業界。

そうした課題を解決するべく、「COTOBA(コトバ)」を運営してまいります。


実はもうちょっとだけ、続きます。


以上です。

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