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【地域と農】デザインで重視していること

<12.15改訂>
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こんにちは、地域と農のブランディングデザイナーコトリコの江藤です。
今回は「デザインで重視してること」についてお話します。
「デザイナーってこんなこと考えてつくってるのかぁ」と少しでも感じていただけたら幸いです。

デザインで重視していること、最近はこんな感じです。

1.目の前の方々の仕事の可能性をより広げられるか
2.「らしい」をデザインできているか
3.全てを説明できるか

これらでクライアント様の価値や売上の向上に貢献できると信じて制作しています。


1.目の前の方々の仕事の可能性をより広げられるか

デザインをきっかけに、
その方が新しく一歩踏み出される姿をたくさん見てきました。

ロゴが完成したら「ロゴに見合うようにならなきゃ」と日々背筋を伸ばしたり、名刺をつくったら自信が湧いて交渉に勇気を持てたり、紹介リーフレットつくったらお客様にプレゼント渡してる気持ちになって嬉しくてつい多く配っちゃったり…。

デザインによって、デザインを使う方自体の”マインド”と”行動”が変わり、結果デザインが経営を前進させる背中を見させていただきました。

デザインは顧客側にアプローチするだけでなく、クライアント様自身の「新しく踏み出すきっかけ」を作り出す効果があります。そういう方を増やしたい。そういう仕事がもっとできるように、グラフィックデザインだけでなくブランディングやマーケティング的視点、心理学などを取り入れひたすら日々目指しています。


2.”らしさ”をデザインできているか

例えば無印良品は、無印良品らしさが溢れてます。
穏やかで、心地よくて、自然素材で、新しい挑戦を重ねる”らしさ”。
スターバックスも、スタバらしさで統一されてます。
サードプレイスとして、自分の時間を持てる空間で、ナチュラルに戻れるような”らしさ”。

時が変わっても変わらない”らしさ”をデザインすると、
例えば
既存顧客の方々には安心感を
新規顧客の方には新しい発見を

与えられます。

「デザイン」には時に強い表現も必要ですが、
それさえも違和感なく「むしろ、粋」のレベルまで
持っていけるような”らしさ”を目指しています。


3.全てを説明できるか

「この形になったのはなぜ?」
「この色に決めたのはなぜ?」
「この文字を選んだのはなぜ?」
「敢えて綺麗に並んでないのはなぜ?」

それらを説明できるようにつくるのを自分に課しています。
なぜなら、デザインはアートとは違いあくまで商業的なものなので、自分のセンスや思想を発揮するのがメインではなく
・どう人の心に動いてもらうか
・どう行動を起こしてもらうか
・どう理想を表現するか

など”効果”を考えて構築されるものと考えているからです。

ちなみにこの考え方は、デザイン会社時代に「全部説明できないって、おかしくね?」と言った上司の存在があったからです。当時は「えっそこまでやらないといけないの!というかそう言うふうにデザインてつくるの…!?」と驚きましたが、いまでもその学びの経験は続いています。


デザインの前の重要なこと

突然ですが、皆様はデザイナーにデザインを依頼する時
”自分がイメージしているターゲット層にデザインを届けた後、どう行動を起こし、どんな気持ちになってもらいたいか”
を考えたことはありますか?

例えば
「体験した後は、その日の活力にしてほしい」
「店頭で見つけたら、SNS投稿するくらいモチベ上がっててほしい」
「ウチの商品を食べたら、思わずお裾分けしたくなってほしい」
などです。

また、それらの言葉をデザイナーに伝えたことはありますか?
まだやったことがなかったらぜひやってみていただきたいのです。

なぜならデザイナーは、皆様からお聞きしたこれらを中心に
色や雰囲気、レイアウトなどを決めていくからです。
もちろん可能であれば仕事場の視察や商品の体験、雰囲気なども加味することも多くありますが、クライアント様からいただく情報のひとつひとつがデザインの要素となり、結果、クライアント様が届けたい人へ届く「鍵」となっていきます。

そのため私はヒアリングをとても大切にしています。
この辺りは最低限お聞きしたい内容です。なぜならクライアント様が届けたい人へ届けるヒントがたくさん詰まっているからです。
・現在過去未来
・ポテンシャルと存在意義
・これからのコミュニケーションの姿勢(戦略)


ということで、今回は「デザインで重視していること」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。


ではまた!
”小さなトリコ”を大切にしたい
地域と農のブランドデザイナー、コトリコ江藤梢でした。


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