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『先生、聴いて欲しいんだけど』


「いいよ~どうしたの?」


『僕んちのマンションの
エレベーターで500円落としたんだ』


「え、大変。見付けられたの?」


『うん、でもね、
ネズミが持って行っちゃったんだよ』


「えーっ、そうなのーっ!」


『うん、だから500円失くなっちゃった』


「そっかぁ。ネズミさんは何か
買いたいものがあったのかもしれないね」


『そっか。そうかもしれない』




、、、、、、。





彼のことを先生方は"嘘ばかりつく"と言う
、、本当に"嘘"なのだろうか。
そして彼の"嘘"とやらに困るのだろうか。


彼の中に広がる
ファンタジーな世界かもしれない
実際見えているのかもしれない



"嘘ばかりつく"




いつの間にか彼に貼られているそれ
誰も彼の言うことを信じていない。


だから彼は、そうやって、
信じられる誰かを探している。
そんな風に思った。




、、、、、、、。




わたしはカウンセラーになる前
"信じられるのは自分だけ" と思っていた。


でもそれは、信じて裏切られた時、
ダメージを受けるのが嫌だったから。
初めから"信じてない"だから傷つかない。
そうやって心を守っていたのかもしれない。


今は信じたいと思っている。
いや、むしろ信じている。
発せられる言葉は少なくとも
その人の中にあるものだから。
全てが嘘であるはずもない。そう思う。


ただ、


発せられた言葉の真意は
その背景にあるものなのかもしれない。
そんな風にも思う。










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