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インドお弁当事情。〜午後2時の休憩室より〜

毎日のランチ、どうされていますか?
最近、ルーティン化していたお店が次々と閉店してしまい、お弁当、作ってみようかな〜という気になっています。

インドに住んでいた頃を思い出すと、同僚の半数以上はお弁当を持ってきていました。

インド人は国民の3 、4割がベジタリアン。
宗教上の理由もあり、何が入っているか分からない外食よりは、「信用できる人が作った」お弁当が好まれます。

インドのお弁当事情、ちょっとのぞいてみませんか??

午後2時、ランチ時間はじまる

インド人のランチタイムは遅めです。
それもそのはず。
午前中にティータイムブレイクがあり、
そこでクッキーやらスナックやらつまんでいるため、遅めは当然。

私は、毎日12時にはランチに出て行くため、
職場近くのレストランはどこも空いていて都合良かったです。

14時前になると、休憩室からレンジのチーンという音が聞こえてきて、徐々にオフィスはカレー屋か?と思うくらい、カレーのにおいでいっぱいになります。

みんなのお弁当の中身

ベジタリアンでなくても、野菜カレーが多く、ほうれん草をすりつぶしたカレー、
カリフラワーのカレー、
ジャガイモのカレー、
インゲン豆のカレー、
ひよこ豆のカレー。
お母さん、奥さんお手製の家庭の味。

しかしっ、狭いランチルームの扉を開けると、それはもうすごい匂い!
強烈…
見た目も、正直なところ、どれも茶色っぽくて彩もなく、お世辞にも美味しそう…とは言えません。
ですが、食べさせてもらうとどれも美味しいんです。
あと、やっぱり辛い。

主食は、チャパティ

パン好きの私としては、カレーよりも家庭のチャパティの方に興味津々。
みんな、銀紙に包んで大量に持ってきます。

「私、今ダイエット中だから…」といって、
ティータイムのクッキーは断るのに、チャパティ10枚食べている彼女。
食べ過ぎだろ!とツッコミ入れたくなりますが、そぼくな味なので確かにいくらでも食べられます。

お弁当から見る人間関係

嫁姑問題で奥さんに出ていかれた、ラジーブ君。
その後、お母さんのお手製弁当を持ってきていました。
インドにも嫁姑問題ってあるのね…
一年後、晴れて奥さんが戻ってきた!
嬉しそうに、奥さんお手製の弁当を食べている姿が微笑ましかったです。

知らないうちに離婚していた、アナンド君。
そういえば、最近、お弁当持ってきてないよね、彼。
そういうことね…しばらくはそっとしておこうか。

毎日、彼のためにお弁当を作ってくる、プリヤンカさん。
彼女の旦那さんは、単身赴任中だからって…、どういうこと!?

弁当箱は洗って持って帰る

ランチ後、オフィスの給湯室に行ってみると、シンクには食べ終わった弁当箱が散乱。
これまたすごい臭い(涙)

オフィスボーイと呼ばれる、お掃除、お茶出し、雑務専門スタッフは、みんなの弁当箱を洗うのも仕事。
こんなこともするのか、、、オフィスボーイ!
と驚きましたが、お母さん、奥さまはかなり助かっていることでしょう。

インドのお弁当映画

『スタンリーのお弁当箱』

2011年公開のインドのコメディ映画です。
家庭の事情で学校に弁当を持ってくることができない少年と教師、クラスメート達の交流を描いています。

悪徳教師の嫌がらせにも屈せず、最後はハッピーかと思いきや、エンディングではインドが抱える社会問題について、考えさせられます。

主人公の少年は、監督の息子。

撮影方法が独特で、毎週末に子供達を学校に集めて映画撮影のワークショップと称し撮影。
プレッシャーのない子供たちの自然な演技が光ります。

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