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トウシューズで踊る私の足に、ニベアと靴下をください

子どもの頃からバレエをやっていると、足のトラブルは尽きない(※個人差があります)

特に子どもの肌は薄くて弱い。
いきなりトウシューズを履くようになると、バレエの技術的なことを抜きにしてもそこに蒸れやすく負荷がかかりやすい状態を強いられるのは事実だ。

トウシューズを履いてバレエを踊る全ての人は、初めて履いたときから今日まで自分に合った足とシューズのメンテナンスを模索し、たどり着いた方法があるのだろうと思う。

この記事は足とか足の皮膚に関するトラブル、怪我の話が出てきます。
あんまり綺麗じゃない部分もあります。

私が経験した履き始めのトラブル

トウシューズを履き始めた頃は履いてレッスンをするたびに両足合わせて5個くらい水膨れができていたし、イボも1つでは済まなかった。水膨れはシューズを脱ぐ頃には大抵すでに破れていて、そうでないものは自分で破って水を抜いて、次のレッスンまでに治らなければ絆創膏とテーピング用のテープを重ねて貼って保護していた。イボの治療には皮膚科に通って液体窒素を当ててもらっていたが毎回涙が出るほど痛くて、特に親指にできたやつは大きくてしぶとくて完全に消えるまでにとても長くかかった記憶がある。

トウシューズで、ポアントで立つことによる荷重とか摩擦、長時間履くことによる蒸れ、そして何よりそれらの環境に足が慣れていなかった、身体が追いついていなかったことがこれらのトラブルの大きな要因だったと思う。

それからもしかすると当時はまだ正しいトウシューズのサイズ感、自分の足に最も合うシューズやパッドの選び方をわかっていなかったのかも知れない。あんまり覚えてないけど。

いまの私の足事情

今でこそ大人の身体になって皮膚も丈夫になり、普通のレッスンでは水膨れすらできなくなった。足の筋肉も強くなったし、トウシューズを履いている間に足や皮膚に痛みを感じることはほぼない。
一方で、私を悩ませる新たな問題が出現した。

乾燥である。(年齢って辛い。)

私はよく聞くガサガサのかかとを経験したことはない。その代わりポアントワークによる摩擦の積み重ねで、親指の腹や小指の外側の皮膚がどんどん分厚く、乾燥しやすくなってきている。程度がひどくなってくると割れ目ができて剥けたりして痛いし困るので入浴時に削るのだが(もちろんかかと用だがかかとには使わない)、たまに我慢できず爪切りで皮膚を切ってしまうこともある。痛くもないし、切ってから削って滑らかにするくらいが一番楽なのだ。このことからも皮膚が大変分厚くなってしまうのが想像できるだろう。

摩擦を受ける部分の皮膚が分厚くなってしまうのは、バレエを続ける以上仕方のないことだ。だが乾燥からは守ることができる。

そう、保湿するのだ。

私はいつからか風呂上がりに自分の足、特に皮膚が分厚い部分と爪の周辺にニベアを塗りたくるようになった。乾燥した足でトウシューズの負荷を受けて皮膚や爪がひび割れる、というケースを回避しようとしているうちに編み出した方法である。指の間には塗らないしなるべく節約したいとも思っているが、爪の両脇の溝に少し白く残るくらいにはしっかり塗る。

当然のことだが親指の腹までニベアを塗りたくった足は、そのまま床に立つことを許されない。床についちゃうからだ。そこで私は使用頻度の低かった靴下を犠牲に選び、ニベア靴下と名付けてクリームまみれの足にそのまま履いている。最近はさらにその上からルームソックスを履いて寝るまでの時間を過ごしている。ニベア靴下はどうしてもしっとりしてしまうし、もう靴の下に履く靴下としての未来は失われてしまったけれど、私の足を守るためには必要な犠牲だった。

かかと保湿用のカバーソックスみたいなのは見たことあるのだが、足先用はないのだろうか。私が見つけられていないだけなのか。

誰かニベアを塗りたくった足にいい感じに合う靴下を作ってください。

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