「過度の一般化」思考の歪みがもたらす危険性
一部の事実をもってあたかも全体がそうであるかのように考えることを「過度の一般化」「オーバーゼネラリゼーション」と言います。
一度失敗すると「俺はいつもこうなのだ」
失恋が続くと「どうせ私は生涯結婚なんてできないのだ」
誰かに嫌われると「みんなが私を嫌っている」
と、思い込んだりします。
皆さんも程度の差はあれ、このような気持ちになったことがあるのではないでしょうか。
しかし、この考え方は癖になると少々危険な要素を含んでいるので、意識的に避けるようにしていただきたいのです。
さて、この考え方がどのように危険なものかご説明しましょう。
「いつも・・・」「どうせ・・・」「みんな・・・」といった言葉で表現されるこの考え方は、一旦癖になると人生のいろいろな場面で物事が思うようにならなかったとき、自動的にほとんど無意識のうちに心の中でつぶやかれるのです。
そして、この考え方が癖になり強い思い込みとして定着してくると、不安、抑うつ、自己嫌悪、等々の不健康な感情に襲われ、行動も消極的になって、本来自分が持っている能力を十分発揮できなくなるとともに、将来の可能性すら閉ざしてしまうことがあります。
つまり、この思い込みは私たちが人生において達成しようとする目標を妨げる不合理な考え方(イラショナルビリーフ)と言えるのです。
一部の事実をもって全体を評価することは、一度失敗した人をダメ人間と評価してその人の将来の可能性をなくすことを意味しており、不合理な考え方です。
過去に何回失敗したとしても、それをもってこれから先成功できないとは言えないのです。99回失敗したことが100回目も失敗する証拠にはならないのです。
これまでは運悪く失恋が続いたけれど、これからもっと素敵な人に出会えるかもしれないのです。
誰かに嫌われたからといって他の人すべてに嫌われているとは言えないのです。
このように考えると、上記のビリーフ(考え方)がいかに理にかなっていないかお分かりいただけると思います。
さらに、このようなビリーフを持ち続けることで自分の人生に有益なことがあるかと言えば、何もないのです。
だとしたら、このような考え方は速やかに捨て去る方が良いのです。
人間は考えている通りの感情を抱き、考えている通りの行動をします。
わざわざ不幸になるような考え方をする必要はないのです。幸せになれるような考え方ができるように、時々自分の考え方をチェックしてみたらいかがでしょうか?
よろしければ、メールカウンセリングで詳しくお伝えします。
→ https://www.ningen-kankei.jp/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、お時間のある時に読んでいただけたら幸いです。
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