駅員さんに対する「マスクつけろよ」の声を耳にして
感染したことを批判するのはやめよう。
他者に向けた言葉は、いつか自分を縛り付ける。
感染した人を責める人はいつか自分が感染した時にその言葉が返ってくる。
返ってくるというのは“だれかから批判される”ということではなくて、“誰かから批判されているのではないか”という被害妄想を呼び起こすという意味だ。
自分と他者は異なる。
当たり前のことだけれど、周りのひとは自分と同じように感じ、同じように考え、同じように振る舞うと認識してしまう。
かつて批判した人は、自分がコロナに感染した時に“きっと自分は誰かから批判されているのではないか”と思ってしまう。批判されていないのに。
SNSで感染者の発表数を見たとき、自粛しない若者と表現されるとき、過去にコロナウイルスに感染した人を批判した人は、“自分に向けられている批判的メッセージとして受け止める”ことになる。
ただでさえ、不安に襲われるのに、過去の自分がそれに拍車をかけることになる。
感染したことを批判するのはやめよう。
もちろん誰かを気付けないためにも、そして将来の自分を呪わなくていいように。
今、感染症対策をしていない人がいれば、それをその時に柔らかい言葉でつたえよう。
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