見出し画像

【NO WAR】展覧会に参加してます【in大阪天王寺】

文化とは、日常の中にある。
芸術は、日常がなければ消え去ってしまう。

戦争は、それら全てを消し去ってしまうものなんだ。

こちらの展覧会に参加いたします。

「NO WAR」
今日の、どこかの、わたしたちの平和
 大阪芸術大学 8学科のアーティストとみる、平和についての展覧会。
展覧会開催日 
 11月27日・28日 10:00~21:00
会場
 天王寺区民センター チャレンジスペース 大阪市天王寺区玉寺町7-57

展覧会というものは初めてですが、大阪芸術大学のいろんな学科の人がいろんな作品を作って一つの会場に展示するなんていう楽しい企画、参加しないわけには行かないでしょう。

この展覧会のテーマは『NO WAR』。

ウクライナ侵攻が始まり、戦争が本格化した頃にこの企画は動き始めました。

ある意味「戦争」の話をするのは、芸術において「楽」をしているのではないか?
死を描けば重いテーマにできて、すごいことやっているように見える。

芸術においては、そういった重いテーマというのは簡単に作品に重みを出す手抜きであると思われています。

でも、

今回は、本当に戦争がすぐそこにあって、私たちの日常すらも
いつかき消されてもおかしくない。

その時、芸術は権力に利用されてしまう。

戦争賛美、戦争に行こうという文学、絵による戦争参加への扇動。

戦争において、すべての芸術は利用され、排除される。

今の日本は、表現の自由が最大限に自由に行使できるぎりぎりかもしれない。
それを理解したこの展覧会は、ただ重みを作るだけための「戦争」ではない。

戦争と向き合わないことは、今芸術をやっているものとしていけないことではないか。

今回のような機会をいただけてとてもありがたく思っております。

私は「短歌」をインスタレーションして、展示します。

今までの「日常」の短歌たちを来場者様に踏んでいただく。

それは、日常、平和を踏みつけるという戦争の疑似体験になるのではないかと考えています。

下の文章は、展覧会のInstagramに投稿した文章になります。


初めまして🔆
文芸学科小柳とかげです。

私はずっと文章の展示というものの難しさに悩んできました。そんな中、今回の展覧会にお誘い頂き文字の展示を前向きに考えてくれる方々と出会えてとても嬉しく、参加させて頂きました。

自分たちが生きている間に戦争が起きる、なんて考えていませんでした。あの時の恐怖を私たちは少しずつ忘れてしまっています。
でも、今も尚人が死に続けている、そして、それは私たちが平和だと思っている日本でも起きうることです。

芸術というものはそれら全てを記録するものだと思います。
この展覧会はそういう価値のあるものになると感じています。

作品「日々を踏む」
文学は言語であり、言語はその土地の芯です。
これらが無くなると文化というのもは形をなさなくなると思ってます。
戦争というものは、それらを奪い消し去るものです。

今回の展示では、来場者の皆様に短歌を踏んでもらいます。

文化が踏みつけられて読めなくなっていくことを実際に体験して頂き、苦しんで欲しいのです。

短歌は戦争のことではなく、私たちの日常をテーマにしました。当たり前に見過ごす日常が戦争によって一瞬でなくなってしまう。そう思うとこのひとつひとつが大事な日々なのだと気づきました。

今私たちが生きているのは、戦前の日常かもしれません。


この文章が私の思いすべてだと思います。

この日常が、戦前にならないために。

この日常を味わい直しましょう。

そんなテーマです。

この展示の場所は、私が高校時代に通い続けた近くなのです。
毎日横を通っていたといっても過言じゃない。
そんな場所で、偶然この企画は行われます。

きっと何かの運命なのでしょう。

四天王寺前夕陽ヶ丘駅。

谷町九丁目という街は、明るいわけでも暗いわけでもない、けど、なんとも言えない良さがある。
映えるものがあるわけではない。

でも、人々の日常がそこにあって、
ラブホテルと墓場が隣り合わせにあったり、
ピンク映画館が駅前にあったり、
誰にも知られず朽ちていく建物があったり。

命を感じる街並みがあるのです。

そんな中で三年間過ごして、たくさんのことを感じました。

またこの場所に行けることが嬉しいです。

毎日通っていても入ることが出来なかった天王寺区民センター。

私も今日行くつもりです。

13時ごろに大阪上本町に着く感じにいき、ゆっくり街を歩き、写真を撮り、短歌を作り、展覧会に行こうと思っています。

一緒に行きたい、と思ってくださる方がいたら、嬉しい。
その時はTwitterにご連絡ください。

二日間だけの展示。

きっと何かを感じてもらえるものになっていると思います。

ぜひ、行ってみてください。

主催の舞台芸術学科スタッフの皆様に感謝を込めて。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?