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Days.27 小鳥遊の空

小鳥遊と書いて「たかなし」。
ある時何かの拍子に注目されて、以来、素敵な苗字として、ノベルやアニメの登場人物でよく見かけるようになったお名前。



本題に入る。

毎年3月のはじめに、フライトフェスタなる鷹匠祭りがある。
千葉の関宿城跡あたりの河原の広い広い野っ原で開催される。

放鷹術、ハヤブサのルアーパス、ハリスホークのアジリティなどなど、会場にはフクロウなどの猛禽類もやってきていて、とっても見応えありだ。

アジリティでは、
高い止まり木に止まるよう鷹を投げ放ったり、小さいホールを潜らせたり、
コースを鷹と匠がいっしょになって駆ける。
ものすごくカッコいいフライト、見事な技、鷹と匠の人鳥一体な様子も素晴らしく、止まり木間違えてたり戻ってきてくれなかったり、飛べばはやいのに走っちゃったりしても楽しい。歓声があがる。

すべてのパフォーマンスが終わり、鷹たちはケージに入ったり目隠し帽をつけられて羽を休める。鷹匠たちもそれぞれに身仕舞いを始める。

その時

よく晴れた まだ春浅い青空に
小鳥たちの群れが、光を撒くように、飛び出した。

それまではいなかった。その空は鷹たちのものであり、風を切るのは鋭い翼だけだった。
でも、おそらく普段はそうやって小鳥たちが群れ飛ぶのんびりした河原の野原だったんだ。

鷹がいなけりゃ 小鳥が遊ぶ
小鳥遊。

登場人物にこの名を与えた者たちよ、
見よ、
これが小鳥遊、たかなしだ。
何故だかガッツポーズをとる私であった。

Fright Festa 日本最大級の猛禽類の祭典
https://flight-festa.com/

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