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詩の真似事「あの、夏の日」

昼下がりの多幸感
団地の階段を駆け下りて行く
帽子を被り直して

飛行機が低く飛んでいる
もう何も聞こえなくなりそうな
あの夏の日

(胸に湛えた全てで世界に痕を残していく、あの頃はそうだった)

焼け付くようなアスファルトに
バケツをひっくり返すように生きた
あの、夏の日

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