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クラフトコーラで媒介する、ローカルの伝播者。「ともコーラ」

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国産柑橘類や山椒、ナツメグ、コーラナッツなどの天然素材を15種類以上使い、複雑なスパイシーさと華やかな優しさの感じられるクラフトコーラです。クラフトコーラ界の2大巨頭の1つ。

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●キープレイヤー
数多の日本素材

●指標
甘さ・・・★★★☆☆
スパイシーさ・・・★★★★☆
柑橘感・・・★★★☆☆
複雑性・・・★★★★☆
*複雑性=味わいや香りの広さ、種類の多さ
余韻・・・★★★☆☆
*余韻=尾を引く味わいや香りの深さ、クセ

●お勧めシチュエーション
手に入りやすく、複雑ながらも爽やかで優しい飲み心地のため、友人との団らんの場や、日常使いに。

●1瓶で楽しめる杯数
200ml:並みグラスで、約8杯
700ml:並みグラスで、約30杯

●手に入れられる場所
主に「ともコーラ」オンラインストア、TODAY'S SPECIAL、蔦屋書店、日本百貨店、その他多数雑貨店・飲食店

クラフトコーラの黎明期をつくり、クラフトコーラの可能性を広げた立役者。ともコーラの味わいや香りはもちろん、”ご当地クラフトコーラづくり”や”食べるコーラ”など、その好奇心の数々に刮目すべし。

続けて、ともコーラを実飲したり、クラフト性について探ってみます。どうぞ、お付き合いください。

1.概要

- 素材 -
《実 / 草》コーラナッツ / シナモン / オールスパイス / クローブ / カルダモン / 山椒 / 唐辛子
《甘》沖縄県産きび砂糖
《果》愛媛県産無農薬ネーブルオレンジ / 岩城島産無農薬レモン / 防腐剤不使用ライム
etc...

東京を拠点に、調香師tomoが主宰するクラフトコーラ「ともコーラ」。

2018年夏に誕生してから、はや3周年を迎える、クラフトコーラ界の先駆的存在。伊良コーラと並ぶ、クラフトコーラ界の2大巨頭です。

そんな、ともコーラ。自分らをどう定義しているかというと。

原点回帰の、クラフトコーラ。
ともコーラは食への探求と日本の食材活用を目指して、2018年夏に調香師tomoがつくり出したクラフトコーラ。

どの地域でも画一的な味わいと健康的では無いイメージで百年以上ベールに包まれてきたコーラの概念の刷新を目指します。
コーラは1800年代後半にアメリカで誕生した当初、世界中のスパイスやハーブから作られる薬膳飲料として、現代でいうカレーや火鍋に近しい存在でした。

ともコーラではこうした歴史に敬意を示し、本来のコーラ作りに原点回帰。100%天然素材だけを使用し、完全無添加のコーラを製造しています。

歴史をリスペクトしコーラの在り方(=スパイスやハーブから作られる薬膳飲料)を定義づけ、そこに日本素材を活用するアプローチ。これが、ともコーラのスタンスです。

実飲しながら、その姿をさらに紐解いていきましょう。

2.実飲

〰蓋を開けた香り

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手でほんのり仰いだだけでもわかる、いくつものスパイスやハーブ、柑橘が躍動している香り。

爽やかながらも”複雑”な世界が、さっそくやってきます。しっかりスパイシーだけど、カラっとしたすっきりしていて、気兼ねなく楽しめる雰囲気を醸しています。

🍷味わい

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香りで感じた、爽やかで複雑な世界は、口に含むことで色濃く感じることができます。山椒や唐辛子をつかっているからかちょっぴり辛みがあり、さっぱりして飲みやすい。

明るくポップな雰囲気も相まって、日常使いしたくなるクラフトコーラです。

3.クラフト性

さて、ここからは、ともコーラの”クラフト性”を紐解きます。

再度、ともコーラの在り方を振り返ると。

原点回帰の、クラフトコーラ。
ともコーラは食への探求と日本の食材活用を目指して、2018年夏に調香師tomoがつくり出したクラフトコーラ。

どの地域でも画一的な味わいと健康的では無いイメージで百年以上ベールに包まれてきたコーラの概念の刷新を目指します。
コーラは1800年代後半にアメリカで誕生した当初、世界中のスパイスやハーブから作られる薬膳飲料として、現代でいうカレーや火鍋に近しい存在でした。

ともコーラではこうした歴史に敬意を示し、本来のコーラ作りに原点回帰。100%天然素材だけを使用し、完全無添加のコーラを製造しています。

原点回帰の部分は、↑でも言及されているように、コーラの起源をリスペクトし、「スパイスやハーブ、柑橘等の天然素材を複数つかっている」という本来的な在り方を踏襲する、といった行為で表現されています。

先駆的なクラフトコーラとしてそこを明確に伝えていったのは、後続に与える影響として重要な出来事だったんじゃないかなと、振り返ってみて思います。

ともコーラが特別なのは、なにもそれだけではありません。

例えば、2019年の夏のこと。代官山の大きなギャラリーを舞台に、『“あなたが調香師になる、サマー”スパイスとコーラの世界に誘う「Craft Cola Laboratory」』を開催しています。

ここでは、スパイスやコーラの歴史にまつわる展示を大々的に催していたのです。

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そのほかには、その場でスパイスとハーブを選んでオリジナルのクラフトコーラを作るワークショップコンサルティング調合を実施したりと、クラフトコーラの楽しさや概念、作り方をさまざまな人に共有していました。


ともコーラと一緒に美味しい好奇心の旅に出る
follow and keep in touch with us!

というキャッチコピーがともコーラのWebサイト等に掲載されていたりしますが、”一緒に”という姿勢はこのような素敵なイベントで色濃く表現されていました。

コーラの楽しさを伝播するような、ともコーラらしい一幕。

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それから、「食への探求と日本の食材活用を目指して」という部分。

代表的な取り組みとしてあるのは、日本のあらゆる地域の素材や文化を反映し、クラフトコーラを媒介にその魅力を届ける「ご当地クラフトコーラ」。

ともコーラの調香師tomoが、その地域に入り込み、タッグを組むプレイヤーと実際に会い、議論し、その土地を体感する。その上で、時間をかけてクラフトコーラに落とし込む。そんな、好奇心そそられる活動です。

2019年の熊本クラフトコーラ誕生を皮切りに、20201年8月時点では、高知クラフトコーラ”sawachina”、ぎふコーラ、AWA トクシマコーラと、4種類のご当地クラフトコーラが登場しています。

コーラを”民藝”と解釈した、ともコーラによる1種の表現。

飲み手としては、美味しいクラフトコーラを楽しめるだけではなく、コーラを通して、その土地の素材や文化まで知れちゃうような贅沢な体験を味わえます。いわば、クラフトコーラで地域をディグることができるわけです。

*その活動については、料理王国Web版で連載記事が展開されているので、ぜひご覧ください。


さらに。

3周年を迎えた記念すべきタイミング(2021年8月)に、ともコーラの新フレーバー『REAL JAPAN COLA』が登場しました。

海外産スパイスを使わず、市場流通しない日本原生の「琉球シナモン」や島胡椒、神楽唐辛子等の希少種を贅沢に使った1品。要は、スパイス含め日本素材を中心に、クラフトコーラをつくったわけです。

まさに、2018年から、もしくはそれ以前より続けてきた、ともコーラおよび調香師tomoの営みにおける”1つの到達点”ともいうべきフレーバー。クラフトコーラの1つの到達点、といっても過言ではないかもしれません。

素材の厳選具合からも察せる通り、限定製造。気になる方は、お早めに手に取ってみてください。

そのほかにも、ともコーラの製造で使用する15種類以上のスパイスや柑橘を使った粉末調味料『コーラのぬけがら』を展開するなど、クラフトコーラを通して、日本素材やスパイスの面白さを伝えていっているように感じます。

ともコーラの「食への探求と日本の食材活用を目指す」という”クラフト性”。

僕が言葉で紹介できるのはここまで。ともコーラから繰り出されているひとつひとつの表現を手に取って、ぜひ体感してみてほしいです。

〆———

Shall you , TOMO COLA?




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