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ミャンマーから来た人たちにとっては当たり前のこと,でも日本人にとってはなじみのないこと、を知ってほしい

永い間軍事独裁制度下にあったミャンマーも一時は民主化が進み国民は自由と希望を手に入れたかと思われましたが、2021年2月のクーデタ―により国軍の独裁制に戻り国全体が混乱状態に陥っていることは周知のとおりです。
クーデタ―から1年が経ちメディアによる報道は一時ほど多くはありませんが、迫害され困窮する国民の現状はさらに予断を許さない状況となっています。
そのような状況を背景にして、街頭で在日ミャンマー人による募金活動も多くなされ、日本人の多くは政治状況と関連させてミャンマーの人たちを見ているのではないでしょうか。

2021年6月の政府統計によれば在日ミャンマー人は35,692人。技能実習生、技術職、実業家など多くの人たちが様々な職業について日本の社会で活動し、また多くの若者が留学生として学んでいます。
在日ミャンマー人の多くは故国の現状を辛く感じ自由な民主主義体制が戻ることを渇望しています。しかしそれだけがミャンマーの人たちのすべてではありません。日本に永く住んでいても背景には子供のころからのミャンマーの日常があり習慣があり、ミャンマーの文化を基盤にしつつも異国である日本の文化に合わせて日常を送っています。

残念ながら多くの日本人にとってミャンマーの人たちの故国での日常生活は身近なものでは無く、政治情勢というセンセーショナルな出来事や東南アジアの国という漠然としたイメージからミャンマーの人達を理解しようと試みるしかありません。

CRAFTS OF MYANMARではミャンマーの人達にとってはありふれた物と事、しかし日本人から見ると不思議だったり興味深く思えてしまう物と事について、在日ミャンマー人との対話を通して御紹介したいと思います。

ミャンマーの人が自分の周辺で働いている、学んでいる、生活している、そういう日本の人がこのnoteを読むことで、ミャンマーの人達のことがそれまでよりも近しく親しみを持って感じられるようになるかもしれません。
近くにミャンマーの人がいなくても、街頭募金で見かけたりメディアを通してみたときに、同じ時代を生きる人同士として感じることができるかもしれません。

文化や歴史的背景の異なる人々が共に生きるためには、互いの文化的背景を知り、違いを認め、互いが共有できる価値を見出すことが大切、四角く言えばそんなふうに考えています。

現地で撮影した写真を交えてnoteにいろいろと四方山話を掲載していきます。肩ひじ張らず気軽な読み物として時々読んでいただければとても嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

注:特に注意書きが無い限りここに掲載されている写真の多くは2019年11月に撮影された、コロナ禍とクーデター以前のものです。