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働く人必見!の推薦図書(キャリコンサロン編集部 #07推薦図書)

自分らしくあゆむ未来をつくりたい、そう思ってnoteを書き始めました。

そんな私がぜひ働く人に読んでいただきたいオススメの本は、大久保幸夫さんの著書である、「キャリアデザイン入門Ⅰ(基礎力編)」です。

・キャリアという言葉は聞いたことがあるが、もっと知りたい
・キャリアデザインの必要性を理解しながらも、まだキャリアの展望がうまくできない
・会社に入ったが、どんな能力をどのように身につけていったらいいか分からない

このようなことを少しでも考えている方には、キャリアの考え方、全体像と身につける方法が分かり、キャリアデザインの入門書としては最適かと思います。

特にオススメするのは、30代半ばまでの働く方なのですが、

学生、シニアの方、しばらく会社を休んでいる方、フリーで働こうとする方、どんな方にも分かりやすく自分を見つめなおし、将来を展望するきっかけをくださる良書かと思います。

また、企業人事の方、キャリアコンサルタントとして活躍する方など、キャリアについて一定の理解があり、もう一度深めたい方にとっても、再度頭が整理され、色々な概念とつながりがよりクリアになると思います。

この本の中で、まさにそのとおり!いい得手妙と納得し、私が今でも大切にしている例えがあります。それは、

「筏下りと山登り」

ということ。

失敗もたくさんした自分のこと、会社でみてきた人たち、リアルに照らし合わせてなるほどそうだと、しばらく呆然としてしまった言葉と概念でした。

簡単にご紹介しますと、

●はじめは「筏くだり」(初級キャリアのイメージ)
 筏下りはそのプロセスに意味がある。自分が向かっている先もよく分からない。目の前の急流と向き合い、自分の力を振り絞って乗り越えていく。でもまたすぐに難所がやってきて、乗り越えるという繰り返しの中で力をつける。
 つまり、ゴールは定まらなくていい。ただ、10年もすれば急流はゆるやかになり、それほど全力を出さなくても乗り切れるようになる。ここで楽をしてゆっくり下っていると、川から海へ流れ出て、いったい今どこにいるのか分からなくなる(キャリアの漂流)
 筏下りはそのプロセスにおいて、多くの経験を積み、様々な人との出会いを重ね、短期的な目標を何度もクリアし、「自分にできることは何か」「何をやりたいのか」「何をやることに価値を感じるか」という3つの問いに答えを出すための材料を集める段階である。

いかがでしょう?

私はこの件(くだり)を読んだとき、「ゴールは定まらなくていいなんて、やられたな…」という感じを味わいました。

そしてもう1つの山登り。

筏下りをしたら一度立ち止まり、自分がこれから目指す山を選び、その頂をまっすぐに目指すようなイメージで、30代半ばからプロになるまで(いわゆる専門家だけを指すのではない)に大切なことの例えですが、あまり詳しく書いてしまうとこの記事を目にする方が、こうした良書を購入する機会が減ってしまってはと思い、少しだけにしますね。

キャリアについて知識がある方であれは、筏下りは「偶然性」とキャリアの影響が大きく、山登りは「戦略性」が重要であることはピンとくるかと思います。

「キャリアデザイン」というと、人生のビジョンとか、目標とか、しっかり決めなくてはならないのでは?と、面倒に思う方もいらっしゃると思います。
そしてこんな「変化の激しい時代」に、「偶然性」が大事なのであればなおのこと、キャリアデザインは不要なのでは?と思うかもしれません。

それでも、将来自分がどの山に登りたいのかをずっと考えていることが大事だということ。

つまり「自分にできることは何か」「何をやりたいのか」「何をやることに価値を感じるか」という3つの問いを続けることは、やがて自分が後悔しない、「自分の未来を創るために、踏み出せるか踏み出せないかの違い」になってくるのではないかと思います。

私も遅ればせながら、山登りをはじめて歩き出しました。けれどまっすぐに山を目指すはずが、十分イメージできておらず、同じ方向に少し違う山も見えてきたりして、どんな山のどんな頂なのか、イメージが掴めずにいます。

そんな今でも、この本で言うところの「『山登りの入り口まで行って引き返したり』、『他の山をみてやっぱり戻ったり』本格的な選択の前の内省と行動を大事にすること」は十分胸に響き、勇気づけられます。

働くすべての方に、オススメします。

※基礎力編が終わったら、「キャリアデザインⅡ(専門力編)」もあります(ミドルやシニアの方必見)。

【基礎力編】

【専門能力編】



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