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この1年で転職した話

とてもご無沙汰になりました。
文章にしたいことはあれこれあったけれど、日々生きているうちに書くことから遠ざかってしまっていました。

でもやっぱり何かを発信したい。
そのためのハードルを下げるため、SurfaceProを購入。
これからは持ち歩いて、どこでも文章が書ける。


更新していなかった1年で変わったのは、3年間勤めた事務所を辞めたこと。

自分で商売をする傍ら、パートや派遣等で週3回程会社勤めをする、ダブルワークがスタンダードな働き方の私。
自分で商売をする、というのは多少内容は変わってもきっとずっと続けると思っているので、会社勤めはいろんな経験がしたい、ということでいつも1年ほどで転職していた。

職種は全部事務だけれど、業界が違うと常識も違うし、見える視界が全然違って面白い。

大体1年ほど働くと、仕事内容も固定化されて、世界に広がりがなくなって、また違うことしよう、となる。
そんな感じで、いろんな会社を転々としてきましたが、今回辞めた会社には3年勤めた。

昔は3年以内で辞める奴はだめだ、と言われていたけれど、私が3年続いたのは超新記録。
商売は9年やってるけどね。

なんだかんだと居心地が良く、離れるきっかけがつかめず、これ以上学べることはないだろうとわかっていながらずるずるしてしまった。
とは言え、今までより長く続いたのはこんなところだったんだろうな。

①業界が大きい
不動産関係の会社で、会社自体は小さな会社だったけれど取引先や業界が、今までの会社に比べるととても大きかった。
業界が大きいとその分いろんなことを知るのに1年では足りなかった。
まぁ知るといっても、空気感を体感するって感じだけれど。

②いろんなことをさせてもらえた
大体派遣やパートで事務として働くので、当たり前だけれど権限の範疇を超えることはさせてもらえないことが多かった。
働き方を守るためなので大事なことなんだけれど、私個人の事情で言うとただただ商売とのバランスを取るために週3の非正社員で会社勤めを希望しているだけで、責任を負いたくないとか知らないことはやりたくないとかいう理由は特にない。
そういう私の働き方に関するイメージを理解してもらった上で、パートや派遣ではやらないような業務をさせてもらえた。
これは結構今までと違う世界が見えて面白かったし、業界の資格なんかも取らせてもらった。


③社長の感度が高かった
今まで勤めていた会社もその会社と同じような規模感(従業員2~30人で現場中心、事務所内は数人しかいない)だったけれど、これくらいの規模感の会社はベンチャーじゃない限り、保守的なイメージが強い。
新しいことを始めたり挑戦するには、人手が圧倒的に足りないし、それをカバーする熱意も従業員にないし、外部に委託するには資金リスクも高い。
ベンチャー企業でもなく、イケイケの会社でもなかったけれど、社長が時代の流れに敏感(というより不安だったのかも)だったので、新しいものやことを導入するハードルがとても低かった。(社長だけは・・・)
私も事務という範囲を少しはみ出して、システム関係の業務を少し始めさせてもらった。
それに係る費用ももちろん負担してもらった(といっても書籍代5000円くらいだけど・・・)

このシステムの業務を始めたことが私には大きかった。
もっとシステム関係の知識と経験を増やしたかったけれど、
上記の通り、周りの人は現状維持を希望するし、もともと受け持っていた仕事が減ることはないから時間の確保がハードルだった。
だからと言って、システム職で仕事を探すには、私の知識は独学すぎたし経験も足りないと思っていた。

そんなときに会社の給与ルールが少し変わることになり、私にとってはあまり都合がよくなかったので、「あ、いまだ」とするっとやめることに。

2021年1月に退職。


システム関係に興味はありつつも、自分の商売に集中する期間が欲しいかったので、しばらくダブルワークはやめて、商売の計画を立てていた。

とはいえ、仕事探しはタイミングだと思っているので、まだ応募する気はないけど一応派遣サイトは見ておくかー、とたまに検索。
せっかくだから前職でかじったシステムの名前を入れてみる。
(マイナーで導入してる企業も少なく、他に使えるプログラム言語とかでもない)

県内で1件だけヒット。

家から自転車で10分。(街中じゃないので会社はあまりない)
在宅OK
時給2200円(県内の事務だと大体1200~1400円なので1.5~1.8倍)
社内SE

ネックなのは週5勤務というところ。

商売はほとんど出来なくなるなぁと思いつつ、落ちるかもしれないしとりあえずエントリー。

そして受かってしまった。


ということで、商売は細々稼働させながら、短期間で稼いで知識と経験を積み上げよう!と予定よりとっても早くサラリーの仕事を再開することに。

今まで大きく違うのは会社の規模。
一応大企業になる(はず)、従業員1000人程度で一部上場。

良くも悪くも、空気が全然違う。


あくまで私の体感なので、全然違う会社もあると思いますが、今までの会社とここが違う!とかんじたことたち。


1、業務のスパン

今までは業務のスパンがとても短かった。
日次で終えないといけない業務もたくさんあったし
元請けからの指示は絶対で10分以内と言われればその単位でやらないといけない。

今は業務のスパンが長い、もしくはない。
職種が社内SEで内容も社内の無駄削減のためのシステム化という特性もあるけれど、締め切りはなんとなくこれくらいには終えたいなーという希望的観測。
これがシステム会社だとお客さんへの納期があるし、この会社でも営業部などはもっと雰囲気は違うけれど、社内システム部の空気感はなんてスローなんだろう、と思う。
受け持つ仕事はそれぞれ多いんだけれど、せかせかした感じは全然ない。
ただ、システムトラブルが起きればすぐに取り掛かる必要があるから、平常時はそれくらいの余裕感が必要なのかもしれない。


2、属人化レベル

今の会社でも、きっと大きな会社でも属人化が問題視されているけれど、小さな会社の属人化レベルはその比じゃない。
だから有休なんてあってないようなものになってしまうし、休みだろうと電話はかかってくる。

たとえExcelだろうときちんとマニュアルが存在する
業務はなんとなく属人化はされているけれど、その人が休んでも、マニュアル見ながら対応できる。
マニュアルがなかったとしても、それほど緊急に処理しないといけない業務が少ない。
○○営業日かかる、という前提のもと依頼があったり発注があるし、今までの会社の元請けのような横暴な存在が少ない。

また、異動などの辞令が頻繁にあるので、そもそも属人化しにくい。


3、定型業務

定型的に時間のかかる、手間のかかる業務はすでにシステム化・自動化されている。
細かいところはまだ手を加える余地はあるけれど、永遠とExcelでポチポチ転記するような作業はない。
ペーパーレス化もまだまだやる余地はあるけれど、それでも今までの会社とは既に比べ物にならない。
ペーパーレス化するとそのままデータとして転用できるし、すべてデータベース管理ができる。
小さい会社ならAccess使用するだけでも全然良いのだけれど、それをする余裕もない、というのが今までの印象。。。

また、小さい会社は下請けになることが多いので、受注先の細かい指示にそれぞれ対応を分ける必要があったりして、そもそも業務を枠に当てはめて定型的にできることが少ない。
いままでもシステム化の検討もしたことはあったけれど、このお客さんにはこうして、あのお客さんにはああして、、と個別対応を求められるため、例外が多すぎて結局費用対効果が薄くなる。


4、絶対的ピラミッド

これが空気感にもつながる気がするけれど、組織として上司の決定に従う、それが普通、意見ってなに?という感じ。これが一番慣れない。

小さな会社だと、人数が少ない分組織の階層が少ない。
今まで社内3~4人、現場数十人、というような会社が多かったので、階層としては2~3階層しかない。
そうなってくると自分の上には社長しかいない。
自分の意見があれば、社長に言うだけなので、話が早い。
通るかどうかは別にして。
また社長も細かい事務のことはあまり理解していないし、社長自身もそもそも1日中会社にいないので、やることやって成果出しておけば自由(というか把握されない)、ということが多かった。

今は組織の階層がとても多い。

実際に業務をする社員に指示が入るまでに、たくさんの階層の人が案を揉む。だから、自分の意見が決定権のある人に届くことがない。
そしてそれが当然で何十年もその組織にいる人達ばかりなので、今更意見するなんてことがない。上司からの指示が当たり前のように通る。

それでもそれも大きなプロジェクト等でえぇーと思うことをやろうとしたりする。
現場はみんな反対しているが、はっきり意見を上まで通す人は今のところ見たことない。
良く言えば穏やか、悪く言えば自分の意志がない、そんな感じに見える。

実際、自分で考えるな、なんでも上長に報告しろ、勝手に判断するな、という言葉をよーく聞く。

もちろん報連相は大事なんだけれど、個々の力を伸ばす、という目的は大きな組織になると必要ないものなのかー、と長年一人で商売をしている私にとってはなんだか存在を否定された気分になってしまう。
組織ってそんなものなんだろうか。
日本は成果主義じゃないからかな。


5.人間

これは個人差もあるし当てはまらないこともあるが、比較的、という前提でお話しします。

まず学力・学歴差が大きい。
勉強ができても仕事ができない人はいるし逆もまた然りではあるし、職種によってもその評価は大きくかわるとは思う。
ただ、これまでいろんな職で様々な学歴の方とお仕事をしたけれど、自身の理解力・相手が理解できるように伝える力、論理的な思考、仕事のキャパシティ、飲み込みの速さ、合理的思考などはある程度、学力・学歴に相関するように感じる。

個人的には学歴至上主義の世の中には反対だし、勉強自体が社会に役に立つ場面が少ないけれど、上記の力を図るのに学力・学歴が手っ取り早いから採用されているんだと思う。
そのせいで能力が高くても進学してないために見合った職に就けなかったり、勉強だけはできるけど仕事的能力は低くて会社のお荷物的存在な人がいたり、ミスマッチも少なくない。

学歴問題はさておき、会社規模が大きいほど学歴が高い人が多い。
そのため、今までの会社に比べて仕事のスムーズさ(人に対する)はかなり良いし、会議をしていても話の展開が早い。
今の会社の規模くらいだと、私の学歴と同等か少し下くらいの人が多いので、もっと大きな会社とかだと私はついていけないんだろうなと思う。

話の通じやすさとか能力で言えば、今の会社は仕事はやりやすい。
でも、居心地の良さだったり仲の良さ(助け合い)、コミュニケーション、自由さなど今までの会社には勝てないなーと思う。

良し悪しではなくどちらが自分に合うか、自分を生かせるか。


今の会社で働き始めてもう1年になる。
学びたかったシステムもかなり身についた。

例年ならばそろそろ辞めるころ。
もちろんそれも視野に入れつつ、この高時給を手放せずにいる。

まぁ辞める辞めないに関わらず、細々と続けていた商売を今年はもっと頑張ろう。
結婚式の話もまた書きます。

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