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#115 自然と町の境界線

自然って、
生い茂っているほど素晴らしい
という考え方の人もいると思うんです。

例えばジブリに出てくる
生い茂った山や林は
すごく自然豊かという認識を持ちますよね。

ところがどっこい、
私は自然と共存していくには
ある程度手入れを人間が定期的にすべきだと思うんです。

人工林がある意味
私は人間と自然が共存していくにはちょうどいい境界線になってくれるている

そう思います。

最近、野生動物が町に降りてくるニュースが流れていますよね。

あれって
『山に食べ物がない』って
勘違いしている人多いんですけど

本当は
『山と町の境界線がなくて、間違って町に来てしまった』
が一つの正解だと思うんです。

植物って人が住んでいないところほど
生い茂っていて
人間が入り込めないようになっているんです。

それを昔の人たちが切り開いて
今の人が住んでいる町になっているんですが

人工林のように手入れされた自然が
ないと

自然界に住んでいる動物は
『ここも僕らの住んでいる範囲だよね』
と思って進んでいったら

急に町に出てしまって
『あれ!人間おるんやけど!』
となっているんですよね

人工林があると
『人間の匂いがする場所だからあまり近づかないでおこう』
と林や山の中でも野生動物たちと人間の棲み分けができていたのに

手入れされた自然があることで
棲み分けができていたんです。

自然の生い茂る中に人間が生きることが難しかったから、人間の生活領域として人間が生きるための町が作られ

自然との棲み分けを行い、人工林を設け境界線にしていたのですから、自然の手入れがない方がいいなんてことはないと思うんですよ。

これは私が大学生の頃、卒業制作で奈良県の吉野へ行って林業の方がへのヒアリングや山を購入してキャンプ場経営を始めた方へヒアリングをした際に気づいたことです。

ちなみにそれを山の手入れを定期的に行えるビジネスモデルとサービス・プロダクト・アプリをトータルで大学に発表したのですがあんまり評価されず

この経験から自分のやりたいことはインハウスデザイナーではないと心から思いましたね。

こちら当時の資料です。





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自然も『多ければ多いほどいい』なんてことはない
ちょうど良いを理解するのが大事ですな。

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