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プロダクトマネージャーってどんな仕事? ークラウドログ社員インタビュー#4

こんにちは!クラウドログnoteチームです。
クラウドワークスが運営する工数管理SaaS「クラウドログ」の社員インタビュー第4弾として、プロダクトマネージャーとしても活躍する磯辺 美穂さんの「プロダクトマネージャーとはどんな仕事?」というテーマで語っていただきました。

業務はリモートメインですが、出社した際のひとコマ

これまでの経歴について

――磯辺さんのこれまでの経歴を教えてください。

新卒入社したSIerでは、大手保険会社に3年間常駐して開発エンジニアをやっておりました。そこでは主に上流工程の仕事が多かったですね。その後クラウドログ(当時のサービス名はイノピーエム)に営業としてジョインし、現在はPdMとカスタマーサクセスマネージャーを兼務しています。

▼これまでの経歴・やってきたことな等は過去の記事をご覧ください▼

プロダクトマネージャーの業務内容について

ーープロダクトマネージャー(以下、PdM)とはどんな仕事ですか?

一般的にはお客様・開発サイド・ビジネスサイドの三点をつなぐ仕事だと捉えていますが、クラウドログでは特にお客様と開発サイドをつなぐ部分を担っていることが多いです。

主にカスタマーサクセスがお客様は業務の中でクラウドログをどのように使っているのかをヒアリングします。それを受けて、今見えている課題・将来的に課題になりそうだなと感じるポイントを洗い出します。見えてきた課題を解決するには、どのような機能を追加すれば良いのか、どのような機能があれば全体の業務フローをさらに効率よく回すことができるのかをお客様に寄り添いながらイメージをふくらませて考え、それを機能要件に落とし込んでいきます。

ーーカスタマーサクセスマネージャーとの住み分けは?

カスタマーサクセスマネージャーはお客様のご要望や課題をヒアリングし、それを社内にフィードバックする役割を担っています。
もちろん、セールス的な視点を持ちながらお客様の社内利用を拡大し、アカウント数を増やしていくという役目もあります。

PdMはカスタマーサクセスからの情報連携を経て、お客様の抱える課題を解決するソリューションを開発サイドも交えて企画し、クラウドログの大きなロードマップの中でサービスの全体像を作っていくといったイメージです。
もちろんPdM含めた開発サイドが機能を検討・企画し、開発する前にお客様にヒアリングするというケースもあります。

お客様に寄り添い伴走する、課題を発見して解決していく、顧客満足度を高めていくために皆で知恵とアイデアを出し合って協力して仕事を進めていくという部分ではカスタマーサクセス・PdMは共通点もありますね。

ーー今後のチーム構成はどのように考えていますか?

私自身はカスタマーサクセスマネージャーと兼務していることもあり、どちらかというとビジネス寄りのPdM(以下、ビジネスサイドPdM)といえます。
ビジネスサイドPdMが増えるのはもちろん、開発寄りのPdM(以下、開発サイドPdM)など、得意領域が私と異なるメンバーがチームにいたらいたら良いなと考えています。

ビジネス・開発それぞれのPdMが協力し合って、お客様の要望を開発ロードマップに落とし込んでいって、より精度の高い成果が出せることを期待しています。

ーービジネスサイドPdMは何を求められますか?

ビジネスサイドPdMはカスタマーサクセスが集めてきたお客様の要望を分析し、例えばその機能開発によってプロダクトとしての数字展望(売上へのインパクト、マーケットの新規開拓などのインパクトほか)も含めて検討をする必要があります。もちろん要望をそのまま受け取っておしまいではなく、裏の意図まで汲み取ることも必要です。
お客様が認識している課題に加えて、周辺課題まで認識し、それらを踏まえてビジネスプロセスまで提案しなくてはいけません。

例えばビジネス職の経験はあるが、PdM未経験で非エンジニア職の方であれば、お客様の課題をシステムにどう反映するかを考えるためにも、まずはシステム理解を深めるという覚悟を持ってチャレンジしていただく必要があると思います。

ーー開発サイドPdMは何を求められますか?

開発サイドPdMであれば、仕様をまとめた後のプロセスが重要です。お客様の意図を設計に落とし込める能力が求められます。

現状はデザイナー、開発リーダーの私とでデザインのプロットを作って、あとはエンジニアにお任せしてしまっています。本来はもう少し開発寄りのPdMに入っていただいて、開発エンジニアがサービス開発に集中できるような環境を作っていきたいと考えています。

ーーPdMに向いているのはどのような人ですか?

システム開発などで上流工程を経験した、プロジェクトマネージャー・リーダーを経験した方は活躍しやすいと思います。情報の整理が得意、抽象的なものを具体化できる方も向いています。
内面的な部分では、自分以外の誰かの仕事を尊敬・感謝できることが大切だと考えています。
また、事業が急成長中で組織としてまだまだ足りないことがたくさんあります。これはPdMに限ったことではありませんが、その足りないということをポジティブに捉えられる方はフィットすると思います。

ーー磯辺さんはマーケティングやフィールドセールスとどうやって協業しているんでしょうか?

マーケティングチームとは「その機能を追加することで獲得できる市場は広がるのか」「どのタイミングでプレスリリースを打てるのか」など、プロダクトとして、事業としてPRできるポイントを意識しながらリリースまでのロードマップを検討しています。

フィールドセールスとは「この機能がなぜリリースされるのか」という開発の背景や意図を伝えるようにしています。「機能Aと機能Bを繋ぐとこういうものが新たに表示される」とか、「どういうタイプのお客様に刺さるのか」といったように詳しく説明します。

お客様からの要望対応について相談中のひとコマです

PdMの魅力について

ーーPdMのおもしろさって何だと思いますか?

お客様から直接フィードバックをいただけるのが好きですね。あとは、PdMがそれぞれのチームの架け橋となり、社内が一体となって良いものを開発できたときはとても達成感があります。

最近ですと、大規模リニューアルがあり、””絶対に不具合は出せない!””というプレッシャーの中で、約30名の関係者全員で集まってモンキーテストを実施したんです。
心を一つにして開発に取り組んだ結果、リリース後はお客様からもご好評いただけて本当に嬉しかったですね。社内の雰囲気がいつも以上に良くなって、やりがいを感じました。

ーー「これは難しい!」と感じることはありますか?

お客様の全ての要望を聞くことはできないという点でしょうか。
SaaSという特性が故に何か一つでも機能を変えてしまうと、全てのお客様に影響が及んでしまいます。
例えば、ある機能Aを変えてしまうと、もともと出来ていたことができなくなる、別の方法でやらないといけない・・・という状況に陥ってしまう可能性があります。
その場合、機能変更に関して同じ意見を出しているお客様はどれぐらいいるのかなど定量的にデータを洗い出して、妥協点を探ります。一部のお客様にはご満足いただけないこともありますし、落とし所を見つけるのが難しいです。

ーー磯辺さんの失敗談を教えてください。

当時はまだPdMというポジションはなく、一営業担当者としてPdMのような役割を担っていたということもあり、お客様の要望をそのまま開発にお願いしました。その結果、想定したものとは違うものが出来上がってしまって。
確かにお客様自身が依頼したものではあるものの、使い勝手はいまいちですと。開発を担当したエンジニアに対しても、お客様からの良いフィードバックを回答できなくて結果的に誰も幸せになりませんでした。

お客様の要望をそのまま通すのではなく、その機能を開発するとどのような効果があるのかを周りの人も巻き込んでしっかり考えないとけない。
機能開発はプロダクト全体を通して考えないといけないということを学びました。

ーーそのとき社内のメンバーから責められましたか?

いいえ、それはなかったですね。こういうことがあるとエンジニアと喧嘩しちゃうことってあると思うんですが、クラウドログではほとんど起きないんですよ。

「この機能は使われていないです。」と話したら「確かにそうだよね、こうすればよかったね。」と一緒になって考えて、汲み取ってくれました。ありがたいことに、私が強く推し進めて意思決定したことだったとしても「最後は自分たちみんなで決めたこと」という意識を持ってくれます。寛大なチームメンバーたちに甘えずに、精度の高い提案をしたいとより強く思うようになりました。

クラウドログの文化

ーーどうして社内に一体感が生まれていると思いますか?

社員全員に「最終目標は事業を伸ばしたい!」というのが常に念頭にあると思います。ストレッチな目標を置く、「Growth Target」という会社が掲げるValueがあるんです。

”来年X月までに年間売上XX億円達成”という大きな目標設定をして、それを達成するにはビジネスサイドも開発サイドも関係なく、みんなで力を合わせてやっていこうという共通意識があります。

「一件受注が決まったらまた一歩目標に近付いた!」という達成感を全員で共有し、称賛し合うカルチャーがあります。

社内Slackから抜粋 -受注を事業部みんなでお祝いしています-

ーー「称賛し合うカルチャー」についてもう少し教えてください。

正確にはクラウドワークスの企業文化なんですが、ただ掲げるだけではなく、仕事に関わった人が満遍なく称賛を浴びるような仕組みづくりをしています。

例えば「受注」であれば営業が褒められるのは容易に想像できます。
クラウドログの場合は、”どの機能がお客様に刺さって受注になったのか”、”誰がインサイドセールスとしてアポを獲得したのか”、”どのチャネルでこのリードが入ってきたのか”…など、全て確認します。

その情報をもって、事業定例の場で事業部長が発表し、全員で称賛し合います。現在約200名ほどの社員がいますが、このカルチャーはずっと意識して続けていきたいですね。

CROWDWORKS Culture Bookより抜粋

入社後の展望

ーーPdMとして新しくご入社された方には3ヶ月後、6ヶ月後、1年後はどうなっていて欲しいですか?

入社3ヶ月後くらいまでに事業部の中にはどのような役割・職種があるのか、それぞれ何をやっているのかなど全体を理解して欲しいです。

6ヶ月後から1年後には、これまでの経験を活かしながら、ご自身がバリューを出せそうなところをPdMとして自ら模索しながら仕事を進めていただきたいです。

現状、PdMの役割が厳密に決まっていないですし、組織全体もこれからどんどん変化していきます。ポジティブに捉えれば、いかようにもやりたいことがやれる環境といえます。

ーーPdMの3年後の展望を教えてください。

クラウドログは急成長中ですので、3年後の未来はこうなっていると断言はできないんですが、クラウドログから派生して新しいプロダクトが誕生している可能性は大いにあります。

PdMはそのプロダクトが進む方向性の舵取りをする役割となり、これからもっとますます仲間が増えていく中で、ビジネスサイドと開発サイドをつなぐ架け橋として重要な役割を担うことになります。

プロダクトの大黒柱となって事業の成長という最終目標を掲げ、関係者間で摩擦が起きないように潤滑油のような存在になっていって欲しいと考えています。

ーー最後に、これからクラウドログのPdMを志望される方に一言お願いします!

ビジネスサイド、開発サイド、お客様など、色々な立場の方の意見を傾聴することができて、その中から最大公約数を出すことを意識して仕事ができる方にぜひ参画していただきたいです。

いいプロダクトを作りたい、お客様の業務負荷を改善していきたい、事業を伸ばしていきたい、自分の仕事で社会にインパクトを与えたいという熱い思いを持ったチームにしていきたいと思っています!

クラウドログはプロダクトマネージャーを募集中です!

ご興味もっていただけた方はぜひご応募ください、お待ちしております。


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