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アメリカの経済は強さを保っているが、FRBの金融引き締め継続が懸念される

個人的にアメリカの動きにばかり注目しているので、アメリカの動向が気になるのですが、果たしてアメリカ経済は強いのか崖にいるのかどうなのか、誰にも分からない感じです。

FRB(連邦準備制度理事会)の金融引き締め政策にも関わらず、アメリカ経済は強さを保っているようです。
通常、金融引き締めを行うと失業率が上がり、雇用が弱くなる傾向がありますが、今回のコロナの反動はなかなか強烈なようです。5%前後の政策金利が続いているにもかかわらず、企業の採用意欲は衰えていないようです。それに伴い賃金も上昇しているようです。
去年の年末商戦も結果的には順調だったようで米国消費は好調だったと言われています。
一方で、市場関係者のコメントは悲観と楽観を行き来するため、世の中には情報が過剰に溢れています。22年度は金利引き上げが始まったために、大不況がやってくるという声が聞こえていました。しかし、実際は23年のアメリカ経済は好調で、ドル高も続き、GDPも順調で、個人消費も落ち込まず、株価も回復しました。
24年は年初からFRBの利下げが始まるとの声が高かったため、23年年末まで株価上昇が続き、1月に突入しました。しかし、相変わらず経済指標は好調で失業率は低いままであり、インフレも沈静化してきたものの、簡単に金利を下げるわけにはいきません。利下げは思ったほど早く行われないのではないかとの声も聞かれ、ドル高が続き、金融引き締めも継続しています。一部の政府関係者はソフトランディングに成功していると自画自賛していますが、果たして本当のところはどうなのでしょうか。
おそらく、市場関係者はこの膠着した状況にイライラしていると思われますが、一般市民は全く違った感覚を持っているようです。インフレが落ち着き始め、雇用も堅調、給料も上がっているという点で、悪くない状況かもしれません。

FRBはインフレが再び復活するのを心配しているのだと思いますが、一般市民は少しずつインフレの悪夢から解放されているのではないでしょうか。もちろん、すでに1年前と比べると信じられないほど物価が上がっていますが、その分所得も増えたため、比較的なんとかなっている状況かもしれません。もちろんアメリカに住んでいるわけではないので分かりませんが、以前ほどアメリカ国内でデモやストライキ、生活の困難な状況についてマスコミで頻繁に報道されるようなことは見かけません。

もちろん、大統領選挙があるので、それに関連して白人労働者がトランプ氏に再び大統領になってほしいと考える報道がなされていますが、実際の所、指標だけを見ると、失業者が急増しているわけでもなく、企業業績も好調です。経済が好調なのに、現職大統領の支持率が上がらないという現状が少し不思議ですね。

ただ、アメリカでは物価が上がり過ぎたせいで、一部の都市ではホームレスが増えているというのは時々見ます。サンフランシスコは危なくて出歩くのが危険だという話も見たことがあります。

どこかで経済が急激に低迷する可能性があるという懸念が広まっているようです。

現在、アメリカの経済は強く、金融政策も引き締められています。ただ、金融引き締めが続いていると、一時的に落ち込む可能性があるかもしれません。私はFRBの判断には期待していますが、金融引き締めのタイミングに関しては、初動が遅れた実績があるため、少し心配です。アメリカに投資している立場としては、FRBさんに上手く対応してほしいと願っています。今年は大統領選挙もあり、予測を超える変動が起きそうですね。

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