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株高騒動も冷めた目で、NISAもヌルい?盛り上がりはまだまだ

年明けから快調に値上がりしたビットコインですが、なんとなく、世間は静かです。また、メディアの報道の仕方も大人になったのか、どちらかというと既存資産と同列に扱われ始めている感じがします。
そういう意味では市民権を得たのかもしれません。もはや、テクノロジーオタクが片隅で盛り上がった時代は過ぎてしまったようです。チャートの動き方もずいぶん変わりました。かつては週末に乱高下することはままありましたが、今はどちらかというと平日の方が動きが激しくなっています。
つまりは、普通の市場に近づいたということなのかもしれません。今でもミームコインと呼ばれるパチンコ系のアルトコインを中心にギャンブルめいたものはたくさんありますが、それをいじっているのも一部のパチンコ好きにとどまっているような感じがあります。

と、暗号資産の周りについて自分なりに感じている雰囲気を書きましたが、べつに暗号資産周りに限らず、株も同じようなモノかもしれません。日経平均が30年ぶりに高値を更新しましたが、騒いでいるのはマスコミと証券会社だけで、一般の人はだいたい、冷めた目で見ている雰囲気があります。自分にはあんまり関係ないかなという様な感じです。NISAは少し盛り上がりがあるようですが、まだまだ温度感はヌルい感じがします。

ということは、この先、盛り上がりが来る可能性があるということかなと感じています。メディアのあおりは今のところ不発に近いですが、儲かった報告が増え始めると、自分も参加しようかなと思う人が増えるからです。その流れが来ると仮定すれば、暗号資産も、株もまだまだ上がる可能性があります。ただし、その流れが来るかどうかは分かりません。
鍵はやはり、アメリカの金利政策の動向の様な気がします。おそらく、FRBが利下げしても、利下げそのものは大した影響はないでしょうが、利下げしたというアナウンス効果が市場に影響を与えるということでしょう。ただし、これも微妙なところで、利下げが来る、利下げが来る、といわれながらインフレがなかなか収まらない、アメリカ経済は強いまま、という状況で最終的に利下げがあったとして、その前の期待と落胆ですでに市場は乱高下しているでしょうから、事実があったとして、それはもう、織り込み済み、となるかもしれません。

ということで相変わらず、市場は読めない、ということです。そうなると、どのように考えれば良いでしょうか。
とりあえず、暗号資産はこれから、の部分が多分にあると考えているので、まだまだポテンシャルはあると見ています。特に、批判や不安がメディアに表れているうちは大丈夫でしょう。まだまだ理解度は低いと思います。
最近の傾向は、一頃より批判が少なくなってきていて、単に需給とか市場動向とかで中身の話はほとんど無くなり、値動きを中心とした話がほとんどで、それはそれで、どうなんだろうなと感じている部分もあります。
理屈はよく分からないけど、価値がありそうだという受け入れがビットコイン現物ETFのローンチ以降進んできた気がします。前は裏付けが分からないから価値がないという論調がよく見かけられたのですが、今は、中身は分からないけど、既存金融、たとえばブラックロックとかが貯蔵価値のある資産だと言っているからいいんじゃ無いか、という感覚に市場が変化しているような気がします。SEC(米国証券取引委員会)も、ETFを承認しちゃったし、ビットコインについてはあまり批判的な事は言わなく(言えなく)なってきた気がします。
次はイーサリアムでしょうか。ただ、イーサリアムのETFが承認されたとしても、イーサリアム自体はビットコインほど値上がりするかどうかは分かりません。このままだとそうならないかもしれません。なぜそう考えるかというとイーサリアムはまだ開発途上のプロトコルで、今後ワールドコンピューターとしての地位が確立できるかどうか分からないと思っているからです。ポテンシャルは十分あると思っていますが、まだ完成形にはほど遠い。
つまり、ビットコインはほぼ確立されたネットワークであり、みんなが価値があると思えば価値が上がっていくという状態ですが。イーサリアムはETFが承認されたから認められた存在というより、その手前で、価値や契約のやりとりのデジタルインフラとして定着するかどうかの方がイーサリアムの価格自体に対する影響が大きいと思うからです。プロダクトとして完成度がどの程度かというところで価値が変わる感じがしています。
イーサリアムはデジタルゴールドとは少し違い、仕組みが社会に受け入れられるかどうかというところにかかっているようです。

価格が上がっている割に、一般の人には暗号資産もまだ遠い存在であり、株式もまだ日本ではそれほど浸透している感じが無い状態で、黎明期感がいなめません。このまま静かに幕が引かれるのか、またバブルがやってくるのかは分かりませんが、AIの浸透による世の中の変化とともに注目していきたいところです。


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