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音とじゃんけん

音は24時間、365日、鳴っている。
その音を耳で聞いたり、体で感じたり。
協和音もあれば、不協和音もある。
甲子園球場に響く金属バットの音もあれば、アルプススタンドから聞こえる吹奏楽部による演奏もある。

2月〜3月に、子どもの影響で、5回の吹奏楽演奏会を観客として参加した。
小学生、中学生、高校生、社会人、そしてプロのトランペッターの音。
年齢が大きくなると、音の大きさも大きくなる。
奏でる音は、それぞれに味があり、心に響く。
小学生の吹奏楽部といえどもバカにできない。
6曲トータル20分強もの演奏で、暗譜で弾く(楽譜を見ずに演奏する)小学生の演奏を聴くと、鳥肌が立ち、胸の奥からゾワゾワと何かが動き出す。
練習とは、こんなにも上達させることができるのか。

指揮者の右手一本の振りに合わせて、鉄琴とトライアングルとチューブラーベルの一音目二音目がピタッとあう。
まさに協和音、毛穴が一気にひらく。
音の合わせ方の練習方法は、なんと「じゃんけんぽん」。
同じタイミングでじゃんけんを出せることから始めるのだそうだ。
一音目を合わせることが、目的であるから。
そして、遊び感覚で上達する。

仕事のスキルを高めるためにも、練習はもちろん必要だ。
「練習をしないプロはいない」と先輩から教えてもらった。
ただ、目的を達成するために必要なスキルの要素を細かく分解して、ステップに落とし込むことで、練習方法が決まる。
楽しい練習メニューを組めるかどうかは、経験とアイデアなのだろうか。
「じゃんけんぽん」。
単純な遊びも練習になるかもしれない。


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