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もったいないお化け

「もったいないお化け」が頭に浮かんだ。
久しぶりに回転寿司に行ったときのこと。
お寿司を頼みすぎて、食べきれなかったわけではない。
むしろ逆で、モノ足らないくらいであった。

人不足の影響なのか、
頼んだお寿司がなかなか出てこない。

回転寿司と言えども、食べたいものを注文するのは時代の流れだろう。
コロナ禍であったり、炎上事件であったり。

カンパチ、イワシ、コハダ、カツオ、、、
まだかなぁ。

ぼくは、おそらく食べるスピードが人よりはやい。
会社員であったし、単身赴任も長かったので、
味わって食べるというより、栄養補給という感覚に近かったから。

はやく食べるときとゆっくり食べるときでは、
明らかにはやく食べるときの方がたくさん食べられる。
回転寿司でもそう。
頼んだお寿司がはやく届く方が、食べる量は必ず多くなる。

やっとカンパチが来た。
美味しい。

やっとイワシが来た。
美味しい。

やっとコハダが…

どれも美味しいのだけれども、ゆっくり食べているので、すでにお腹はいっぱいだ。
おそらく、いつもの回転寿司で頼む量の半分もいかないほど。

帰り道に「もったいないお化け」が頭に浮かんだ。
もっとお寿司を早く出せたら、もっと売り上げが上がるだろう。
それは、ぼくみたいな人であれば、同じ時間にもっと食べたであろうし、
お客の回転数も増えたのでは。
「機会損失しまくり、あ〜〜もったいない」。

ぼくが店のオーナーなら何をするだろうか。

このような顧客の声をまずはキャッチしなければならない。
時間帯を変えて、お客のふりをして、何日か続けて店のお寿司を食べてみる。
そして、お客さんの表情や生の声を聞いてみる。
実際、「あの注文はまだか?」という声が、何回か聞こえてきた。

そこからは、問題点を絞り、原因を分析して、対策を考えて、実行して、振り返ると皆やっているであろうPDCAをひたすらはやく回す。
重要な点は、「ひたすら」と「はやく」。

自分のビジネスでも、「もったいないお化け」に遭遇しないようにしなければ。
いや、普段見えない「お化けの姿」を感じ取らなければ。

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