まね妖怪ボガートと出会ったら

今日は特に予定もないので家にいます。
家にいるとお母さんがせっせと家事をしてくれます。

「あーしんどい」「暑い」「汗が止まらない」「ほんまにしんどい」
「あれしないとあかん」「ここも汚い」「なんでこんなに毎日掃除してるのにいつも家が汚ないの」「(自分が作った料理に対して)不味い。味がない。」「なんでこんなに毎日しんどいの」

ぶつぶつと文句を言いながら、鬼の形相でせっせと家事をしてくれています。
何か手伝おうとすると「邪魔!もういい!」「一人でやった方が早いから」と鬼の形相で叫びまわされます。私が何も言わずに洗濯物を干したりしていると、やり方が気に入らなかったらしく、結局お母さんが後でやり直します。
お母さんは家事がひと段落ついたらテレビを見ながらニュースやバラエティ番組に対してぶつぶつと文句を呟きます。
弟とお母さんが顔を合わせるとお母さんは弟のあらゆる行動に対して批判・否定するのですぐに喧嘩が発生します。

お母さんは家族のために必死で家事も仕事もしてくれています。(もちろんお父さんも家族のために必死で仕事をしてくれています)

「家庭を持つようになったらこのしんどさがわかる」

と親からよく言われるし、SNSで流れてくるどこかの家庭の事情も大変そう。
そんなにしんどくて、一緒に住んでいる相手にストレスを与えることが”家庭を持つ” と言うことならば、別に家庭を持たなくてもいいのではないかと考えてきました。歳をとった時、施設に入れてもらえるだけのお金を今から貯める方がいいと思ってしまうようになりました。

そんな中、最近私の周りでは同世代の人たちが結婚したり、子どもを授かったりして家庭を持ち始めました。「この人なら大丈夫」と思える人に出会えたことが羨ましいと感じると同時に、おそらくこれからその人たちに立ちはだかるであろう家庭的ないろんな困難に対して立ち向かおうと決断できたことが羨ましくあります。

私には、そんな勇気がない。

結婚は人生の墓場であると、夫婦生活は我慢の連続であると聞いてきて、自分の親の様子を見ていると、
とある人を心から大切で大事な人だと思い、その人も私を大事な人だと思ってくれていたけれど、いつしかその人にとって私がストレスの原因になり、私が鬱陶しい存在になる(もちろん逆も然り)ということが100%起こると言えそう。

そんな時を迎えることが怖くて仕方ない。

まぁこれは、結婚とか家庭とかに限らず、私のどんな人間関係でもいえることで、私は(恋愛的ではなく)好きな人・大事な人たちから嫌われることが物凄く怖い。

私がハリーポッターに出てくる、まね妖怪ボガートと出会ったら、彼は何に変身するのかな。と考えてみる

私の大好きな人たちに変身しそう。