誰かのために
なりたかった。
親、兄弟、恋人、私を求めてくれる人。
そんな人たちのために生きたかった。
もう過食嘔吐なんてやめたい。
そう思いながら食べ物を買って詰めて吐き出す。
一日中止められない衝動。
こんなに酷い人は他にいるのだろうか?
一睡もできず朝を迎えた。
どうにでもなれ、という気持ちと
助けて、という気持ちが葛藤する。
はやく消えて終わりにしたい。
誰かのためにこのお金や時間を使えたらどれほど良かったのだろうか。
もう取り戻せないのに。
すべて詰めて吐き出して
これほどまでに時間とお金を一瞬でドブにする私に生きている価値などはない。
頭では分かっているのに。
今日でおしまいと何度思っただろう。
守れなくてごめんね。
自分のことも。
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