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春日大社国宝殿 冬季特別展「貴族の誇り・武士の魂 ―関白・将軍の刀など―」をもっと楽しめる!おすすめ本5選

春日大社国宝殿で開催される冬季特別展「貴族の誇り・武士の魂 ―関白・将軍の刀など―」(前期:12/23~2/4・後期:2/6~3/31)をもっと楽しめる!
奈良時代の創建以来、藤原氏の氏神として尊崇されてきた春日大社。
その血脈に連なる貴族たちはもちろん、多くの武将たちからも厚い信仰を受けてきた、古都・奈良を代表する神社です。
春日大社には関白や将軍たちが奉納した最高級の刀剣が伝えられており、本特別展でも多数の国宝・重要文化財クラスの名刀が展示されます。
祭礼の中でも奈良・平安の昔から刀剣が用いられ、刀剣の文化が脈々と受け継がれる春日大社ならではの特別展。刀剣ファン必見です!

本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!

①宮司が語る御由緒三十話 - 春日大社のすべて(中央公論新社)花山院 弘匡 著
② 祭礼で読み解く歴史と社会: 春日若宮おん祭りの900年(山川出版社)幡鎌一弘・安田次郎 著
③ 武者から武士へ: 兵乱が生んだ新社会集団(吉川弘文館)森 公章 著
④ 日本刀が語る歴史と文化 増補版(雄山閣)宮﨑 政久

⑤ 奈良のミュージアム(雄山閣)松田真一

①宮司が語る御由緒三十話 - 春日大社のすべて(中央公論新社)花山院 弘匡 著


https://www.chuko.co.jp/tanko/2016/12/004900.html
著者名:花山院弘匡(著)
出版社名:中央公論新社
定価:1,980円 (本体1,800円+税)
A5判:204ページ
【宮司がおしえる、春日大社のすべて!】
2016年秋の国宝殿オープンと、20年に一度の式年造替を記念。宮司みずから筆を執り、春日大社の沿革・祭事・社殿・灯籠・御神宝など、大社にまつわる30の逸話を紹介した、完全ガイド。
さらに、200点にのぼる美しい写真で、視覚的にも楽しめる、カラー版ヴィジュアルブック。(ハイブリッド型総合書店hontoより)

著者の花山院弘匡(かさんのいん ひろただ)氏は、藤原道長の孫である関白藤原師実の二男、家忠を初代とする花山院家の37代目当主。家格は清華家、明治以降は侯爵家に列せられた藤原一族の名門です。
積み上げられた歴史の重みを感じますね。さすがは藤原氏の氏神……!

② 祭礼で読み解く歴史と社会: 春日若宮おん祭りの900年(山川出版社)幡鎌一弘・安田次郎 著

https://www.yamakawa.co.jp/product/59086
著者名:幡鎌一弘・安田次郎(著)
出版社名:山川出版社
定価:2,200円 (本体2,000円+税)
A5判:212ページ
【奈良の一年の締めくくり! 春日若宮「おん祭」の歴史】
春日大社や興福寺がにぎわう、奈良最大の祭礼「おん祭」。
その「謎」を解明した、中世~現代までのはじめての通史。
日使、舞楽、流鏑馬、田楽、猿楽、競馬など、祭礼図を絵解きする。
(山川出版社HPより)

③ 武者から武士へ: 兵乱が生んだ新社会集団(吉川弘文館)森 公章 著


ホームページから試し読み可能です。

https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b608821.html
著者名:森 公章(著)
出版社名:吉川弘文館
定価:2,200円 (本体2,000円+税)
四六判:328ページ
【貴族の時代から武士の時代へ!】
武士はどのようにして誕生したのか。平将門の乱から源平合戦までを通じて、古代社会に登場した武者が地方豪族に代わり地域支配を担う集団へ成長、さらには武家として政治権力を確立するまでを描く。中国・四国・九州地方の武士団などにも言及し、全国的な視点から武士のあり方を問う。これまで語られてきた武士誕生の歴史に一石を投じる注目の書。
(吉川弘文館HPより)

④ 日本刀が語る歴史と文化 増補版(雄山閣)宮﨑 政久 著

https://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=8808
著者名:宮﨑 政久(著)
出版社名:雄山閣
定価:3,300円 (本体3,000円+税)
A5判:304ページ
【時代とともに移り変わる、日本刀のすがたを追う】
独特の反りを持つ日本刀は何を語るか―
平安中期から江戸時代まで、変化する戦闘様式や刀法、美意識を通して各時代の日本刀に纏わる社会・文化・風俗を描き出す。
「刀剣銘」の来歴、種類、意味の変遷を述べた論考を増補。
(雄山閣HPより)

本書は先週更新の記事

こちらで紹介した1冊、「日本刀外伝」の姉妹編。
あわせて読むとより深く、日本刀の世界を楽しめます。
橿考研附属博物館は3/17まで、春日大社国宝殿は3/31まで。
3月の前半は、奈良の博物館でかたな旅が楽しめますね!
続いては、奈良の博物館めぐりに便利な1冊を紹介します。

⑤ 奈良のミュージアム(雄山閣)松田真一 編

https://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=8568
著者名:松田真一著)
出版社名:雄山閣
定価:2,200円 (本体2,000円+税)
四六判:224ページ
【奈良の博物館、53館徹底ガイド!】
奈良にしかない、オンリーワンの博物館にいってみよう!
古都・奈良の歴史と文化を知る、個性あふれる53館。
そのディープな魅力をたっぷり紹介!

全53館の奈良県のミュージアム:北和(27館)・中和(20館)・南和(6館)を掲載。
各地域の冒頭に、地域の特徴・観光ルート例・地図を示す。
各館については、【Summary】概要・【Deep】詳しい解説・【Information】基本情報として、それぞれの館の特徴や展示内容の詳細、名称・開館年・住所・電話・HPアドレス・休館日・開館時間・入館料・アクセスなどの基本情報を掲載。
さらに【Academic】学術・【Memo】メモとして、最新の研究動向や周囲の遺跡などの情報、また、特別展やイベント、施設情報などを適宜記す。
巻末には、各館の特徴や入館料(大人)が一望できる掲載館一覧を掲載。
(雄山閣HPより)

遠足や修学旅行で訪れることも多い奈良。この本があれば調べ学習のお供にも、ルート決めにも便利そうですね!
学生や先生にも、オススメできる1冊です。

今週のオススメ本5選はいかがでしたか?
春日大社の長い歴史と名刀の数々を楽しめる冬季特別展「貴族の誇り・武士の魂 ―関白・将軍の刀など―」は、12月23日~3月31日までの開催です。お見逃しなく!

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