見出し画像

奈良国立博物館「生誕1250周年記念特別展 空海」をもっと楽しめる!おすすめ本5選

注目の特別展にあわせて、CUMAGUSおすすめの5冊を紹介するマガジン
「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」

今週のテーマは、奈良国立博物館でまもなく開催される
「生誕1250周年記念特別展 空海」(4/13~6/9)。
本日のブックリストはこちらです!


企画展紹介

空海生誕1250年を記念して、空海がもたらし、その後の日本文化に大きな影響を与えた密教のルーツを辿る展覧会を開催します。
「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きなん。」(『性霊集』巻第八)(この世の全ての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)
衆生救済を願った空海が人々を救うためにたどり着いたのは密教でした。空海は、中国・唐にわたり、師匠の恵果から密教のすべてを受け継いだと言われます。
本展では、密教がシルクロードを経由し東アジア諸地域、そして日本に至った伝来の軌跡をたどることにより、空海が日本にもたらした密教の全貌を解き明かします。また、多数の仏像や仏画により、空海が「目で見てわかる」ことを強調した密教の「マンダラ空間」を再現するとともに、各地で守り伝えられてきたゆかりの至宝を一堂に展示し、空海と真言密教の魅力を紹介します。

「空海生誕1250年」関連の企画は昨年から各地の博物館で開催されてきましたが、
本展は仏教美術に関する展示・研究では国内随一といえる奈良国立博物館が「総力を挙げ」開催するという、とても力の入った特別展!見逃せません。

オススメ本① 空海の風景 上・下(中公文庫)司馬 遼太郎 (著)


https://www.chuko.co.jp/bunko/1994/03/202076.html
著者名:司馬遼太郎(著)
出版社名:中央公論新社(中公文庫)
定価:上・814円 (本体740円+税)/下・817円(本体770円+税)
文庫判:上・370ページ/下・424ページ

【「日本史上初めての普遍的天才」空海の思想と生涯を描く小説】

平安の巨人空海の思想と生涯、その時代風景を照射し、日本が生んだ人類普遍の天才の実像に迫る。構想十余年、司馬文学の記念碑的大作。芸術院恩賜賞受賞。
(中央公論新社ホームページより)

オススメ本② 最澄と空海(小学館文庫) 梅原 猛 (編)


https://www.shogakukan.co.jp/books/09405623
著者名:梅原猛(編)
出版社名:小学館(小学館文庫)
定価:836円 (本体760円+税)
文庫判:368ページ

【最澄と空海、それぞれの教えをわかりやすく解く】

現世と来世における善行の積み重ねによる成仏を説く最澄に対して、この身そのままで自然神との一体化による即身成仏を説く空海。
それぞれの教えは対極にありながら、われわれ日本人の心情と深く響き合う。
両師とも、古来より根強くあった日本人の山や木に対する信仰を受け継いで、神と仏の融合をはかった点においては共通であった。
二人は日本独自の仏教を創造し、日本人の倫理観、精神の拠りどころとして定着させたのである。
(中央公論新社ホームページより)

オススメ本③ 沙門空海 (ちくま学芸文庫) 渡辺 照宏・宮坂 宥勝 (著)


https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480080561/
著者名:渡辺 照宏・宮坂 宥勝 (著)
出版社名:筑摩書房(ちくま学芸文庫)
定価:1,320円 (本体1,200円+税)
文庫判:336ページ

【弘法大師空海にまつわる神話・伝説を洗いおとし、真の生涯に迫る】

日本仏教史および文化史の上に偉大な足跡を残している巨人・弘法大師空海ほど、さまざまな伝説・俗信に彩られた謎の人物は稀である。
本書は、空海にまつわる神話を洗い落とし、真に仏教者・思想家・詩人として生きた生涯を再現して、彼の求めたものは何であったのか、その軌跡はどうであったかをあざやかに浮かび上がらせる、空海伝の定本である。
(筑摩書房ホームページより)

オススメ本④ 図解 曼荼羅入門 (角川ソフィア文庫) 小峰 彌彦 (著)


https://www.kadokawa.co.jp/product/321507000400/
著者名:小峰 彌彦 (著)
出版社名:KADOKAWA(角川ソフィア文庫)
定価:1,012円 (本体920円+税)
文庫判:226ページ

【豊富な図版で体感する、空海と密教の叡智!マンダラのすべてがわかる決定版】

鮮烈なイメージで私たちを魅了する曼荼羅。
大画面にひしめきあう1800体の仏と荘厳の色彩には、仏教のいかなる教えが秘められているのか。
そして、密教の神髄は曼荼羅にあると説いた空海の真意とは何だったのか。
個性の尊重、個と全体の調和、他者により生かされていることの自覚など、
現代人に不可欠な世界観を曼荼羅が体現していると述べる第一人者が解き明かす。
美しい図版を通じて密教の世界観を体感できる仏の図像学入門。
(KADOKAWAホームページより)

オススメ本⑤ 高野山(岩波新書)松長 有慶(著)


https://www.iwanami.co.jp/book/b226295.html
著者名:松長 有慶(著)
出版社名:岩波書店(岩波新書)
定価:1,056円 (本体960円+税)
新書判:254ページ

【豊富な図版で体感する、空海と密教の叡智!マンダラのすべてがわかる決定版】

日本各地のみならず,世界から多くの人が訪れる高野山。世界遺産に登録されて10年、2015年には開創1200年を迎える。この地の四季と儀礼、歴史、弘法大師・空海の生涯、仏像や建築、そして学びの場について、高野山に生まれ育ち、密教研究の第一人者であり、現在、高野山真言宗管長である著者が書き下ろす。
(岩波書店ホームページより)

あとがき

奈良国立博物館「生誕1250周年記念特別展 空海」(4/13~6/9)
おすすめ本5選、いかがでしたか?

空海・真言宗関連の企画としては、東京国立博物館でも7月から創建1200年記念特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」が開催されます。
興味はあるけど奈良まで行くのはちょっと、という方はこちらも要チェック!

マガジン「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」は毎週水曜日更新です。
今後も注目の特別展・企画展を取り上げていきます。お楽しみに!

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?