”スパイス＝辛い”というイメージを覆す甘い香りのシナモン。

コーヒー、チャイ、ホットワインなどの温かい飲み物、アップルパイやスイーツにも使われているイメージが強いですが、なんとカレーにも使われています。
甘い香りなのに、カレーに入れても大丈夫なのか？！そもそもシナモンってなんなの…？！と思ったあなた。一緒に自由研究しましょう。

＼シナモン解説回はこちらから聴けます／

■基礎情報

・シナモンは樹木の皮
・クスノキ科ニッケイ属の植物

■生産量

■スパイスの成形方法

商業的に栽培されている農場では、だいたい２年くらい栽培すると伐採されて、木にナタで割れ目を入れて、ペリペリと剥ぐ。手でもめくれるくらい柔らかい樹皮を巻いて乾燥させるとシナモンスティックになる。

■効果効能

「スパイスの王様」の異名がつくほどのたくさんの効能の中から、代表格を３つご紹介。

・体の冷えを取り除き血の巡りを良くする。
毛細血管を丈夫にしてくれる効果が科学的に証明されており、シナモンに含まれる有効成分「シンナムアルデヒド」には、毛細血管の細胞を密着させる受容体を活性化させる作用があるので冬にホットドリンクに入れて飲むのは理にかなっている。

・抗菌作用、防腐剤の効果。
欧米の歯磨き粉には、シナモンフレーバーの歯磨き粉というのもがある。
世界的には、ミントに次ぐ人気フレーバー。実際はシナモンとクローブのスパイスが練り込んであるそう。
 
・胃腸の働きを助ける
シナモンを漢方では「桂皮（ケイヒ）」と呼び、頻繁に処方されている。
日本でも胃薬で有名な太田胃散は、主成分の重量が多い順に、ケイヒ、ウイキョウ、ニクズク、チョウジ…と続く。ケイヒはシナモン、チョウジはクローブ、ウイキョウはフェンネル、つまり胃腸薬は ”ミックススパイス”なのだ！
実際に飲んでみると、めっちゃシナモン臭がするよ。

この３つの他にも血糖値を下げるなど、うれしい効能がいっぱいあります。

■シナモンは３種類もある

画像引用元：セイロンシナモン ｜ カシアシナモン ｜ ニッキ

■シナモンの葉もスパイス

シナモンの葉は、インド料理ではよく使うスパイス。主な呼び名は2つ。
・英語：インディアンベイリーフ
・ヒンディー語：テージパッタ

※「ベイリーフ」はフランス語で「ローリエ」なので、間違いやすいが別物なのでご注意を。

見分け方は簡単。ベイリーフ（ローリエ）は葉脈が端っこに向かって伸びていますが、インディアンベイリーフは、３本の葉脈が縦にビシッと入っています。

インド料理のなかでも、肉の煮込み料理に多い傾向があり、お肉のカレーやビリヤニ、お米を炊くときに一緒に入れて香りを移します。

三男（タケナカリー）がイベントでカレー出店する時は、インディアンベイリーフ・クローブ・クミンを入れてお米を炊いてます。

お湯を注いでハーブティにも。
色はうっすらと出る程度ですが、ほっこりとした香りが楽しめます。

これは、日本では見ることのない「シナモン楊枝」
しかもセイロンシナモン（高価で上品なシナモン）を削っているらしい。次男も大事にしていて使えていない。

■ おいしいシナモンロールのお店

Podcastで紹介したシナモンロールのおいしいお店情報はこちら

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シナモンがどうやって広がっていったのかなどの歴史や、使い方などはPodcastでお楽しみください。

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