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【続いてる写経 903日め】〜中国スターが歌う「般若心経」

先日観た中国映画『三蔵法師~玄奘の旅路』で、般若心経にメロディをつけた挿入歌を、フェイ・ウォン(王菲)さんが歌っていることに気づきました。

フェイ・ウォンさんと言えば、おそらく中国で一番有名な歌手です。
(故・テレサ・テンさんの次に有名とのこと)
かつての香港映画ブームの火付け役とも言える、ウォン・カーウァイ監督『恋する惑星』でショートヘアのちょっとストーカー気味の女の子役をやっていたので初めて彼女を知りました。
めっちゃ可愛かった、あの時のフェイ。そしてエンディングのクランベリーズのカバー曲『夢中人』も、本家よりもカッコよくて好きでした。

懐かしい〜。

この『般若心経』は、映画用に作られたのかと思ったら、2009年にはすでに発表されていたようで、フェイさんがお坊さん達に囲まれて『般若心経』を歌っているライブ映像が出てきました。

なんでもフェイさん、仏教徒になったため、こうしたお経にメロディをつけた「仏教歌」を発表しているとのこと。

改めて聴くと、中国語(ちょっとわかる)で確かに般若心経を歌ってるけど、”ぎゃーてーぎゃーてー”まで、歌声が広い青空にどこまでも広がっていくよう。お坊さんの念仏と違い、開放的です。
フェイさんの澄み切った歌声も変わらず美しいのでした。

こうなるとキリスト教の聖歌のようですね。

これは広東語バージョン?

こちらは金剛般若経を読み上げているようです。ここまでくると、中国語の勉強にもなりますね。

フェイさんだけでなく、中国ベテラン俳優、大スターのアンディ・ラウさんも、同じく『般若心経』ソングを歌っているようです。彼もどうやら仏教徒のようです。

しかも、署名を見ると、ご本人の写経のようなんです。
現代中国人の写経、初めて見たかも。
何が違うか、一行が15行ですね。日本の般若心経写経は、大抵は一行17文字なので、ちょっと新鮮です。

現代中国の仏教徒はWikipediaによると2010年時点で、1億8500万人 (13.8%)。大多数が無神論無宗教および中国民俗宗教 (73.56%)なので、少数派です。

しかしながら、大スターが仏教に帰依してるとなると、それをきっかけに興味をもったり、ある程度の影響力あるでしょうね。

てゆーか、多少年齢なりの貫禄はあるものの、フェイ若い!最近の写真みても、とても20代の娘が2人いるとは思えん!!
これも般若心経の功徳だったりするのでしょうか。

ロングバージョン心経もあるので、BGMにしてあやかりたいと思います。


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